「今日どうだった?」と事細かに聞かれること【嫌だったことからの学び】
学生時代は、母親から「今日どうだった?」、「テスト上手くいった?」、「遊びに行って何時に帰るの?」などと、事細かに聞かれていた。
母親の立場としては知りたいことが多いんだろうが、こちらとしては、「手応えはあるけど...」とか、「何時に終わるかがまだ決まってないんよ!」など、答えづらいことが多かった。
特に困ったのが「映画の感想」だった。これは私の語彙力の問題もあるけれど...
小学生時代に父親と見に行った映画について、帰宅早々「どんな映画だった?」と聞かれ、「良かった...」程度にしか答えられなかった。
この頃から体験したことを途端に感想にするのが得意ではなかったんだろうなと感じる。
ところが現在、夫に同じようなことをしている気がする。
「今日は仕事何してたん?」とか、「最近何忙しいん?」とか、「飲み会終わったら何時に帰る?」とかとか....。
過去に嫌だったこと、決まってないから答えられん!と嘆いていたこと、全部夫にもやってしまっている。
これは遺伝なのか、誰もがそうなるのか...。
夫はどちらかといえば、仕事の細かい話はしたがらないタイプ。同業なので、「守秘義務があるから...」とあまり乗り気ではない。一方、私は同業だからこそ、些細な情報交換をしておきたい。
そもそも、お互いフルタイム勤務なので、日中の仕事内容程度は共有しないと、夫婦の会話がない。帰ってきて、ご飯作って食べて、お風呂入って洗濯して寝るだけ。その繰り返しはつまらないので、ある程度の会話は繰り広げたい。
きっと母親も同じだったんだろうな。学業に励む我が子の「今日」について、知っておきたかったんだろう。用事が何時に終わるか把握して、晩ごはんの量を調節したり、片付けを済ませて自分の時間を確保したりしたかったんだろう。
当時の母親に申し訳ないと思いつつ、夫には引き続き嫌がられない程度に聞いていく所存である。