33月に寄せて 其ノ伍:『2020年36月に寄せて』

1/4:あれから

ずいぶんと日が経ってしまった。公私ともに忙しい日が続きつつ、その間、
この国は、黙食や各種ガイドラインのわずかな緩和、ワクチン後遺症の死者
の認定がわずかに増えるなど、進歩らしきものはやんわりと見られたものの
ついには中国に抜かれてしまいかねないという状況に陥った。

先日もカタールで行われたW杯。その観客席は素顔のサポーターで溢れ返り
そこは3年前の光景が返ってきたかに見えた。居酒屋やスポーツバーでも、
この時だけは同じように日常を取り戻していたような感覚があったと思う。

しかしどうだろう。日本がクロアチアに惜敗するや否や、テレビからもその
熱は消え失せ、8波の煽りをまた強め始めている。あろうことかその歓喜の
裏側で、刑罰が付いた感染症法が成立してしまった。

そして当初から叫ばれていた「国会からマスクを外せ」すらかき消されて、
12月10日になんの変化もないまま臨時国会は閉会してしまった。

この間に、自分としても正常化を叫ぶ、この騒動に対し問い質すような活動
に何度か参加した。とにかく、街を行く人間が本当に「何にも考えてねえ」
と思わされた。

2/4:俺の怒りの振り返り

10月15日。俺は天神の「茶番」街宣に参加した。そもそもが、ワクチン
に反対をする活動だったが、主だっては「一度も打たれていない」人々が、
この活動に賛同し各地で活躍していることが多いと思う。この「0発」の人
の割合は、全国に19~23%いる。「1発」接種者の割合が77~81%
と言われているから、この逆である。

周知のとおり、俺は2021年8月22日と9月12日に、某P社のコロナ
ワクチンを2発打たれている。誠意なき国の姿勢に失望したことは勿論の事
2発目の時の副反応、否、副作用が辛すぎて、これは3発目を打たれると、
俺の身体がもたないと判断したからである。

1発目こそ体温36.7℃で止まり、一日腕が痛かったくらいで済んだが、
2発目は最高で体温が39.8℃まで上がり、体温が上がり始めて平熱まで
下がり切るまで64時間を要した。スポーツドリンク4リットルを消費し、
眠っても眠っても、7~8分で目が覚めることを6時間繰り返した。

汗が全く出ない。腕も上がらない。熱さまシートもすぐに乾く。「金玉」が
熱されたまま、とにかく体が「熱い」状態が続いた。3日目の朝に、寝汗を
かいた時は感動すらした。

一歩間違えれば命に危険があったかもしれない。現に俺が打たれたロットは
1・2発合計して6人の死者が出ていた。この時に出した体温は、俺の人生
の中で2番目に高い値だった。

こんな思いをしてでも俺は社会を戻せるならと、この時は打たれたことすら
誇っていたように思う。現に、この後2021年11月には感染者数も下が
っていき、ああ、苦しんだ甲斐があったのかな、と。しかし悪い予感もあり
一向にメディアは「収束、収束」という空気の中でも煽りを止めなかった。
そして示し合わせたかのように、今も続くオミクロン株が確認された……

次々に巻き起こる諸問題。「濃厚接触者の濃厚接触者」。スタジアム観戦後
に陽性だった人が隠遁。さらには「濃厚接触者でも大学受験不許可」問題。
東京も16:45に「濃厚接触者も込みの数字」の感染者数を速報しはじめ
完全に振出しに戻された感があった。

極めつけが2022年1月、ついに某医師が「今回のワクチンは3回がスタ
ンダード」、別の医師は「あの程度のワクチン」、政府筋も「ワクチン接種
を促進しないと政権がもたない」等と発言。この期に及んで後出しするか、
こんなにも誠意がないのかという怒りに満ち溢れた。

3/4:握りつぶされる声

11月19日。地元でワクチン遺族の声をまとめた映画が上映されると聞き
会場へ行った。日々ツイッターで目にしている話を、実際に声にされると、
本当に憤りを止めることができない。

俺がワクチンを打たれた時点で、既に350人くらい亡くなっていたはず。
コレ、大規模接種始まって半年とかそこらの数字。これを薬害と言わずして
なにを薬害と言うのかというレベルである。

これを書いてる時点で1900人以上が接種後に亡くなっているが、さらに
そこから国に認められ、補償制度を受けられたのは、わずか15名である。
副作用・後遺症に苦しむ人々も認定され始めてはいるが、あまりにも遅い。
国が後遺症の窓口を開いたのは今年の3月であった。

メディアを見渡しても、この辺りはタブー視されているまであるかの如く、
逆に「そんな物は無い」「メリットの方が大きい」「デマを流すな」などと
【声を握りつぶす】動きしか見せない。

……考えろよ。

打たれた俺が言う。社会を戻すためだったろ?

メリットばかり喧伝して、デメリットは後ろに隠し、

「危なくないから打て」

「つべこべ言わず打て」

「大人の責任として打て」と、けしかけ、

その挙句体調を崩したり、取り返しがつかなくなっても、

署名した事実を盾にして逃げ延びようとするうえ、

それに対しなんの声明も無く、向き合おうともしない。

追加接種の必要が出たとなればそれだけしか言わず、また同じ繰り返し。

悪びれず、プロパガンダのような広告を打つ。

訴えかければ、開示請求で脅す。

そしていつまでも社会が戻らない。

こんなふざけた話があるかってんだ。

4/4:虚構の世界

省庁が「屋外では原則マスクは不要です」というツイートを、言い訳の如く
機械の如く毎日毎日繰り返せども、街を歩けば、体感で9割以上がマスクを
着けたまま歩く。屋内は全く状況が変わらない。ツイッター上では屋内にも
素顔で入っていこうと挑む人もいるが、空気に気おされているままである。

かくいう俺も、ほぼ無意味なバンダナを口元に巻いて建屋に入る手段で乗り
きりつつ店に意見箱があれば「もうこんなことやめてくれ、見直してくれ」
と意見していく動きで声を上げている。全然直りゃせんが。

そんな状況にも関わらず、街の広告を見れば「笑顔がステキ!」だったり、
「今年はみんなで!」を喧伝する。猫も杓子もマスクという絵面の創作物は
話題性を狙うモノ以外はほぼ無い。ごく普通のラブソングが出回る。
大半の創作物の中は3年前のまま……
否、創作物の中こそ「2022年12月」であり、現実世界は「2020年
36月」に等しい状態である。

俺の好きなゲームである「ポケットモンスター」でも、最新作SVのジムで
最高潮の展開になると歓声が入ったBGMに変わるが、誰しもがそれに感動
しはすれど、そこで終わる。ポケモンに限らずとも、大歓声の上がる場面の
あるような動画では、コメント欄で「早くコロナが終わって欲しい」と願う
それだけで終わる。

確かに一般市民にできることは、抗うこと以外にないかもしれない。余りに
相手の力が大きすぎる。最も力を持っている某医師は「意見は全てスルー。
悪く思われていることは分かっているが発信はしていく」という始末であり
政府機関に至っては責任のたらいまわしが続く。総理大臣は全く決断をせぬ
まま、「検討する」と言ったまま終わる。

挙句の果て、日本は全ての国に置いて行かれる勢いであり、それをヘラヘラ
とボケたまま、最下位の座に甘んじようとしている。
平和など何一つも無いクリスマスがみたび訪れた。

そして、つい先日「『来春』5類」という話が出てきた。
一言。『余りにも遅すぎる』。
さらに言う。感染症法上での特別扱いもいらないだろ。
4月1日付けという話もあるようだが、この間3ヶ月。
インフル、春節、各種式典、選挙、そして変異。
とるに足らないものすら利用して、都合のいいように数字をいじくり
煽り倒してきた政府の事だ。隙を与えてはならないことを何故分からない。
年の瀬と言うが、この体たらくではまたしても年を明けられない。
明日は『2020年37月』である。

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