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JPOPの突然変異!?メジャーに現れた新型歌姫に歓喜!(インディーチャート 2014年 5月号)

創刊にあたって

00年代以降、嗜好の多様化によって急速に効力を失っているチャート…と、言われていますが、チャートは本当にその力を失ってしまったのでしょうか?

放送されるホンのわずかなフレーズに胸をときめかせたTVのチャート番組、タイトルとアーティスト名だけで想像を膨らませた海外のカレッジチャート、何が根拠なのか不明な雑誌の年間ランキング…

それらのチャートにかぶりついていたのは、ただ単純に『売れているもの』ものが知りたい!というだけではありませんでした。

「ここのチャートを見れば新しい音楽と出会える。」

そんなチャートの本来的な楽しみを再発見すべく、C.I.T.Y. InDY CHARTをはじめます。

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■ 2014年4月のチャート

1. NEVER LET YOU DOWN / POST MODERN TEAM

2. らりるれりん / 吉澤嘉代子

3.A都市の秋 / LAMP

4.Wishes / SULK

5.Marbles Of Maple / Kalan Ya Heidi

6.虎よ / 箱めるも!

7.I want you back / Homecomings

8.Do I Love You / The Pen Friend Club

9.おしゃれっバナナクリームパイ / 照沼ファリーザと宗教

10.セイル マイ ソウル / 堀江淳

*このチャートはRKBラジオ「ドリンクバー凡人会議」での再生数、Parks recordsでの売り上げ、そしてC.I.T.Y.メンバーの個人的なマイブームに基づいて構成されています。

*このチャートは転載自由ですが、その際にはnoteページの紹介&リンクもお願いします!

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選評

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ついにはじまった。勝手ながらのチャート。

ここに上がってくるミュージシャン共通にいえることはオリジナリティというよりも、それぞれ過去の先駆者による形を見事に現代化しそして普遍化しているところ。

POST MODERN TEAMも吉澤嘉代子も5年前でも5年後でもこのチャートは上位にくるだろう。音楽は飽きられ、捨てられるものであってでも、いつでも蘇ることができる。堀江淳なんて信じられないほど名曲。

個人的にはイギリスのバンド「SULK(サルク)」に注目したい。80年代のネオサイケ~STONE ROSESフォロワーではあるがこのメロディラインと楽曲構成の完成であり未完成なところがUKインディーズの誇りであり魂なのだ。

彼ら周辺のバンドもネオサイケなバンドもジワジワ登場し久々にUKインディーズを注目していきたいところだ。

Text by 渡辺"ノーマン”裕介 (ドリンクバー凡人会議)

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全体的な傾向は、シューゲイザー/ネオサイケとシティポップといったところでしょうか。

今回3位の「Lamp/A都市の秋」収録のアルバムの中にも、シューゲーザーを意識した結果、チルウェイヴとフォークロックの境界線上に着地した曲があったりして、とても興味深いです。

今後、このエコー感やリヴァーヴ感を重視した曖昧な音像に、甘いメロディの楽曲が、音圧+くっきりはっきりサウンドへのカウンターとして支持されるのでは?

そんな中注目は、第2位、新人SSWの吉澤嘉代子。うるさ型のマニアが多い、60s/スペクター/ナイアガラ・サウンドの継承者が、アンダーグラウンドでなく、ようやくメジャーフィールドに現れたかと狂喜乱舞。

しかしながら、そんなマニアの想いなどどこ吹く風、無邪気に軽やかにハジける様は爽快で痛快。J-pop新時代来た、やったー!とパーティーの準備はじめちゃいますよ、ポップスマニアは。

Text by バルコニー松尾 (ドリンクバー凡人会議)

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まず、照沼ファリーザの破壊力。

国策としてのkawaii文化の輸出は、どうにも人選に的を得てないように思えることもあるのですが、現時点では、きゃりーぱみゅぱみゅと照沼ファリーザ、この2トップがエロを内包するkawaiiの本質を突いている気がします。

エイブルののぼりの、きゃりーぱみゅぱみゅってすごくエロいですよね。きゃりぱの次は照沼ファリーザがエイブルののぼりになるといいな。(きゃりぱの何処がエロいのかは、また別稿で。)

5位 Kalan Ya Heidiは、このチャートのベースでもある福岡のアーティストなのですが、バンドというわけではなく、数名のコンポーザーとミュージシャンによるプロジェクトなのだとか。

渋谷系第2世代が集結した花沢香奈の傑作アルバム「25」や、TRICERATOPSと桜井和寿のユナイトなど、(YATSUI FES.とかアイドルの合体イベントもその類い)ミュージシャンがチーム感を持って集結することで生まれる爆発力には、今の音楽界隈をイノベーションする魅力を感じている今日この頃。どインディーからの回答として福岡から、Kalan Ya Heidiが出て来たことに、ものすごーく未来を感じているワケです。


Text by マネー野村 (ドリンクバー凡人会議)

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編集後記

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元々は渡辺さんの『番組でチャートやろうよ!』という、思いつき発言に端を発したこのチャート。

なんのしがらみもなく、私見だけでチャートにしていいものか!?という問題もありますが、こういう極個人的なチャートが各地域にあって、その集積として国内総合チャートを作ることができたら、こんなに健全なチャートはないんじゃないかと思っている次第です。

「個人やチームでチャートやってます!or 作りました!」という方がいらしたら、ぜひご連絡ください。

ちなみに、昨年末に話題になった、pitti blogさんの、「ネットの音楽オタクが選んだ2013年の日本のアルバム」も、このチャートを作る遠因になったことを、ここに記しておきます。

http://pittiblog.ldblog.jp/archives/35346696.html

ということで、毎月最終日曜日に更新することになりそうなこのチャート。

来月もお楽しみに。

毎週土曜日28時から放送中のドリンクバー凡人会議も聞いてね!

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C.I.T.Y.

《お問い合わせ》 thesmithsisourhero@gmail.com

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