【#4_卒論連載】新しい物質主義について
要旨 「とりあえずの積み重ね」としての電柱と電線を分析する理論的な枠組みとして、物的なモノを分析する視座である新しい物質主義の流れを整理する。人間とモノという主客の関係から脱し、複数の一時的関係の中において同一のものであっても複数なカタチで立ち現れることを確認し、それは物的なマテリアリティの視点が重要であることを指摘する。
4-1 新しい物質主義 本節では近年学際的に幅を持ちながら展開している「モノ」への回帰である新しい物質主義について整理し、電柱と電線という「モノ」を考え