褒められたいの向こう側
父ちゃんがパート主夫、母ちゃんが毎日働く我が家の、ある日のこと。
褒められないと嫌!
長女、バレエサークルに通っている。物おじせずなんでもそつなくこなす彼女はよく褒めていただく。
でも最近、彼女が入っていないチームが誉められることが多くなってきた。それが不満の様子。「あのチームはあんまり揃ってないし笑顔がない。」なんて言うので、「誰かを褒めてもあなたの価値が下がる訳じゃない。良いと思ったら素直に褒めていいんだよ。」と言ったら泣き出してしまった。
「だってだんだん私のチームが褒められなくなってきたんだもん。」
褒められたい、認められたいよねえ。母ちゃんは気持ちが分かる。
「できない」とき
バレエサークルが楽しすぎる長女は、本格的なバレエを習いたくなった。バレエサークルは保護者が運営するアットホームなもので、「全員主役」という感じだけれど、バレエ団は違う。(お金もかかる。)
通い放題のレッスンにたくさん通って、モブキャラ(妙な言葉を知っている)でもめげない!と約束し、バレエ団に入った。でも数回行ったら、なんだか当初のやる気が見えなくなった。
仕事帰りにレッスンに付き添ったときは、ちゃんとついていけているように見えたけれど…
分からないステップがあるのに放っておかれたままレッスンが進むのが嫌だ。個別に教えてくれる先生もいるから、その曜日だけ行って、わかるようになったら行く回数を増やす。
とのこと。娘らには甘い父ちゃんが珍しく一喝。
それくらいでへこたれるならやめなさい。分からないことがあってもくらいつくんだよ。バレエ団はそういう場所だよ。
経験者のアドバイス
バレエサークルの先生は、バレエ団できちんと習った方。
バレエ団でのことを話すと
えーわからないのはステップ1つだけなの!?へこたれなくていいよ!
あなたなら見てたらすぐできるようになるよ!
と言ってもらえた。
何を追求する?
長女はなんでもそつなくこなすタイプで、「できない」経験に乏しい。要領が悪く、泥臭く試行錯誤するしかない母ちゃんからみると羨ましいけれど、彼女が「褒められたい」をモチベーションにしたら、「できない」ときに気持ちが折れてしまう。
乗り越える時期が来ているらしい。
テニスのコーチ
自分でやると言い出したのにいまひとつやる気がないように見えたテニス。今のコーチに定まってからすごく楽しそうに通っている。娘曰く「コーチがめっちゃ楽しくディスってくる。」
褒められなくても、楽しめているみたい。
バレエも、そうなったらいいね。がんばれ。
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