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フラメンコであそぼう!


地球市民交流センターの体験学習室で、「フラメンコであそぼう!」というワークショップをしました。教えてくれるのはフラメンコアーティストのMiyakoさん。5歳の男の子のお母さんでもあります。
常に換気をし、マスクを着用し、お互いに距離を取りながら進めました。

フラメンコのルーツ

Miyakoさんはフラメンコにまつわるいろいろなことを教えてくれました。

フラメンコのふるさとはスペイン。誰かが歌い始めて、誰かがギターを弾いて、他の人が踊り出したくなっちゃったのが始まりと言われています。歌の内容は様々で愛情、悲しさ、寂しさ、お国自慢など、とても人間らしいものです。
フラメンコには上手い、下手というのがあまりなく、その人らしさが出ているのが「良い状態」とされています。
春のお祭りでは1週間何もかも休んで踊ります。スペインの人は、経済活動はあまり上手ではありませんが、生きることを楽しんでいます。

ステップ

フラメンコで大切なのは良い耳を持つこと。音をよく聞いてリズムにのって踊ります。まずは「セビジャーナス」というステップから。
ステップができたら手を付けます。手首をくるくると回しながら、指を1本ずつ広げて、閉じて、を繰返します。
手首の動き方は、実は人によってすごく違います。これが踊りの自分らしさにつながります。

回転


二人ずつ、距離を取って向かい合ってその場でくるりと1回転。視線は、後ろを向くぎりぎりまで相手の目を見つめたままです。
日本人は目を合わせる習慣があまりないので、恥ずかしくなっちゃう方は相手の足元を見てもOK。

横ステップ


横に動きます。距離を取りつつ輪になって回ります。
輪になるときは、みんなで大切な物を共有しているつもりになって。

音楽に合わせる


セビジャーナスと回転、横ステップを組み合わせて音楽に乗って踊ります。「自由に」という時間もあるのですが、かえって難しい。どんなことでも「自由」って難しいですね。
でも、「オーレ!」のかけ声でみんなで決めたポーズはやっぱりかっこいい!

ちびっ子チーム


小さい子や、踊りの気分じゃない子は、部屋に用意したキッズスペースで遊びました。用意したのはおままごとセット。当然おままごともするのですが…


玉入れ
おままごとセットが入っていた箱に布のボールを投げ入れます。布のボールで始めましたが、タオルやお着替え用の靴下を丸めてボールにしました。意外とこっちの方が人気。
冷凍庫ごっこ
お買い物ごっこをしたら、買ってきた物を冷蔵庫(箱)に入れます。そのうち冷蔵庫に入る子が出現。冷蔵庫に入ったらカチカチになってしまうので、動いてはいけないのです。
発見!
おままごとで半分に切った野菜や果物。面ファスナーのチクチクした側は布にくっつくことを発見しました。でもくっつかない布もあります。みんなでお互いの服にくっつけて遊びました。


参加者より


Hさん:体だけじゃなくて頭もたくさん使った気がします。面白かった。

Sちゃん:脚もめちゃくちゃ疲れたし、どうやったらいいか考えすぎて頭も疲れたよー!(早く寝ました。)

Kさん:プロに教えてもらう機会はとても貴重でもったいないくらい!コロナでなかったらもっとたくさんの友達を呼びたかった。

まとめ


フラメンコには情熱的、かっこいい、難しい、遠い異国の、…というイメージを持っていました。でも、Miyakoさんに教えてもらったのは、私と同じ普通の人の営みだということ。盆踊りみたいなもの。家族や親族の楽しみ。
人と身体的な距離を縮めるのが苦手な人が多い日本、あえてフラメンコをやってみるのは学びや気づきがあると思いました。

踊りの輪には入らずキッズスペースで遊んでいた子。本当は、スペイン村で見て以来フラメンコが大好きなのだそうです。知らない人と場所に緊張してしまったかもしれません。また一緒に遊んで、少しずつ打ち解けられたらいいな。

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