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パルスオキシメータの呼び方について

 今やどんな病院のどんな部門にも置いてある「パルスオキシメータ」.コロナの頃に配布されましたが,戻ってきていないものも結構多いとか(ー ー;).

パルスオキシメータとは


パルスオキシメータの例

 測定原理や詳細な内容,測定に影響与える要因などは別記事で取り上げようと思いますが,パルスオキシメータとは主に指先の脈波(パルス)を感知して酸素飽和度を測定する装置で,サチュレーションモニタ(酸素飽和度モニタ)とも呼ばれます.
 今や救急外来や手術室にとどまらず,外来や病棟どこでも置いてある,簡便に酸素化の評価を行える素晴らしい機器ではありますが,ほんの30年くらい前までは大学病院の手術室でも完備されていませんでした(重症症例や大手術を選んで用いられていた).
 この装置の普及により低酸素血症の早期発見につながり,多くの命が救われたのではないでしょうか.
 指先につけるものが最も一般的ですが,耳たぶを挟むタイプや額に貼り付けるタイプなど今では色々とあります👍

その呼び方はやめよう・・・

 そのパルスオキシメータですが,臨床現場ではいろんな呼び方をされていますが,大体以下の3つです.

  1. パルスオキシメータ

  2. サチュレーション(モニタ)

  3. サーチ・・!

 特に看護師さんや研修医に多く聞かれるのが3番目の「サーチ」なのですが・・,この呼び方はやめた方がいいと思ってる派です.理由は「意味が違う」からです.
 色々な機器で,厳密には意味が違うけれど患者さんにとってわかりやすいからそう呼ぶものもあります.例えば「酸素をはかる器械」とか「酸素はかるための指のクリップ」とか・・.

そもそもつづりは・・・

 医療現場では「飽和」を意味するサチュレーションのつづりは「Saturation」です.どこにも「サーチ」と伸ばす文字はありませんし,チでなくチュです・・笑.どうしても略したければ「サチュ」なのですが,まぁ変なので呼ばないですよね.サーチだと「search(探す)」になってしまいます.
 まぁ,細かなことだとは思いますし,しつこく言うと嫌われたり鬱陶しがられることは確定なのですが,きちんと理解している人から見ると「残念な人」として見られることがあるのでこれからは面倒くさがらずに「パルスオキシメータ」,少しゆずって「サチュレーション」と呼びましょう!


蛇足:マックとマクド論争🍔

 もともと略語とか略称の語源とか好きな方なのですが,私が子どもの頃からよく話題になっていたのが,マクドナルドが「マック」なのか「マクド」なのか論争です(ネットで検索しても地域ごとの分布を調べたものなど色々出てきて面白いです🤗).
 私はどちらかというと関西圏出身でしたので「マクド派」なのですが,出会う人出会う人みんな「マック派」でした笑.そもそもCMで「朝マックしよう🎵」と流れていたので「マック」が正しいとマック派には言われていましたが,そもそもの綴りは「McDonald」."Mc"なのでマックと読めなくもないですが,実際の発音は”マクダ(⤴︎)ナルド”であり,「ッ」はありません.だから略せばマクドだろと言うのがマクド派の主張でした笑.そもそも社名もマクドナルドですし,マックと言うならマックドナルドにしろよと関西人の友人も主張しておりました.

ちなみに,公式は「どちらも正しい」としてるみたいなのでどっちでもいいんですけどね.ちなみにKFC(ケンタッキーフライドチキン)も「ケンタッキー」,「ケンタ(人の名前か・・?)」,「ケンチキ」など色々ありますね.


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