📘その他の麻酔：経尿道的手術・電気痙攣療法 | 麻酔科専門医試験対策 青本online

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【🌟☆☆】：直接聞かれることはないが，基礎知識として必要
【🌟🌟☆】：問われる可能性があり，おさえておいたほうがよい．
【🌟🌟🌟】：問われる可能性が高く，重要です．

🔑 KeyWords

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TUR　ソルビトール　閉鎖神経ブロック　TUR症候群　低ナトリウム血症　高張食塩水　膀胱穿孔　修正電気痙攣療法：ECT　

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🔵 経尿道的手術：TUR

• 最近の出題傾向から考えて，もうTURが聞かれることはほとんどないだろうなと・・・．

Q.  【🌟☆☆】 生理食塩水とソルビトールの性質の違いについて説明してください．

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• ソルビトールは浸透圧165mOsm/kgの低張液で，非電解質溶液のためモノポーラ電気メスの使用が可能です．

• しかし経静脈的に大量吸収されると体内で代謝され，細胞外液が希釈されることで希釈性低Na血症を引き起こすことがあります（TUR症候群）．

• 生理食塩水（308mOsm/kg）は等張液で，電解質を含むためモノポーラ電気メスは使用できませんが，低Na血症は起こしません．ただし大量吸収により循環血液量増加から肺水腫や心不全のリスクはあります．

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【補足・解説】

• バイポーラが主に用いられるようになっているため，ソルビトールを見る機会がほとんどなくなりましたね．

Q.  【🌟🌟☆】 TURを脊髄くも膜下麻酔で行う場合，必要な麻酔高はどのくらいですか？

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• Th8〜S5領域の麻酔高が推奨されます．膀胱の体性神経（S2〜4），交感神経（Th10〜L2），副交感神経（S2〜4）の支配をカバーするためです．

• T10まで効いていれば手術は可能ですが，手術操作による牽引や膀胱充満による不快感に対応するため，Th8までのブロックが望ましいとされています．

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【補足・解説】

• 微妙な調節はできないですけどね・・．

Q.  【🌟🌟☆】 TURで閉鎖神経ブロックを行う理由は何ですか？また，必要のないのはどういう場合ですか？

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• TURにおける閉鎖神経ブロックは，膀胱灌流液による膀胱容積増大時に，内閉鎖管付近で膀胱壁と閉鎖神経の距離が短縮するため必要になります．

• ブロックを行わないと，電気メスの低周波成分が閉鎖神経を刺激し，大腿内転筋群の反射性収縮を引き起こします．

• これにより手術操作が妨げられるとともに，膀胱穿孔のリスクが高まります（大昔はモニターもなく，膀胱鏡を直接のぞき込んでいたので，よく蹴られたらしい．ほわタァ！）．

• ただし，膀胱前壁の手術では閉鎖神経との距離が十分離れているため，ブロックは不要です．

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【補足・解説】

• 最近ではバイポーラ電気メスの使用により，閉鎖神経反射のリスクが低下しています（よほど直近でないかぎり起きにくい）．