メディアの中の麻酔科医の扱い,酷くない?(笑)
⚠️一部ネタバレを含みますので,気になる方は読まないでください.
一昔前は謎の存在だった麻酔科医の存在も,ドラマや小説などで描かれることが増え,わりかし知られてきているような気がします.でも,その扱いに疑問符がつくこともあり(笑),少しまとめてみたいと思います.まとめる必要はないのだけれども😗
こんなドラマや小説に出てる
医龍(荒瀬門次):コミック,阿部サダヲさん
チーム・バチスタの栄光(氷室貢一郎):小説,城田優さん
ドクターX(城之内博美):内田有紀さん
ブラックペアン2:本山功康さん
麻酔科医ハナ:コミック
風のガーデン:中井貴一さん
他にも小手伸也さん,片岡鶴太郎さん,児嶋一哉さん(アンジャッシュ),豊本明長さん(東京03)など色々出てますね・・みんな個性的・・・笑
描かれ方に特徴ある(笑)と思った麻酔科医
医龍の麻酔科医:変人
医龍の麻酔科医といえば荒瀬門次なのですが,優秀な腕と頭脳を持っていますが,まぁ薬中の変人です笑.でもコミックでもドラマでもいい味出してましたね.
キャラ強の変人ですけど!
どちらかというとコミックの方がおすすめです.この作者さんの原作コミックスでは『夏目アラタの結婚』も始まりますね!
チーム・バチスタの栄光の麻酔科医:お前だったのか
原作は海堂尊先生の同名の小説.麻酔科後期研修中に読んだ覚えがあります.ドラマでは城田優さんが演じておられますが,こんな男前の麻酔科医おらんやろ!と笑.
原作でもドラマでも殺人犯です・・.原作ではエタノールを硬膜外に,ドラマでは吸入麻酔薬を注入してました.ありえんやろと思いましたけどね・・😅.
海堂先生の作品はどれも緻密に描かれていてとても面白いです👍
ドクターX:サイナス
👆では男前でしたが,こんな美人の麻酔科医おらんやろ!と笑.ソニー損保のCMでもお馴染みの内田有紀さんが演じておられます.初めてみたのは私が高校生の頃に出られていた「17才 at seventeen」というドラマだったと思います.ドラマ,見てないんですけど,同級生の女子がキャーキャー言ってたので覚えてます笑.
大門先生との名コンビでとても素敵なのですが,唯一引っかかるのがもはや決め台詞になっている「血圧〜,脈拍〜,サイナスです!( 。•̀_•́。)✧キリッ」の一言・・.いや,言わないやろ!と初めて見た時思ったのですが・・言ってる人いたらごめんなさい🙇♂️.
若い看護師さんに言われたことあります.「先生はサイナスって言うんですか?」.言わねーよ!,とゆーか,聞きながら自分にやけとるやん笑.
ちなみに先に手を下ろす外科医に報告させていただいているように見える図式がなんかイヤ・・.すみません,私捻くれてるんで・・😅
ブラックぺアン2:慌てるな
9月8日に放送された最後の悪性高熱が疑われたシーン.ツッコミポイント満載でした笑
体温上昇に先に気づいたのは外科医(頭元で麻酔科何してたん).そして秒ごとに上がる(単なる演習?)体温.36度くらいだったのに一瞬で40度超える恐怖!笑
麻酔科医,慌ててカートの中をかき回すが,そこには薬入ってない(慌てすぎ・・).
そして外科医がダントロレンの指示を出す(麻酔科医しっかりしろよー)
そしてかき回していたのが薬剤カートだったとしても,明らかにダントロレンが入りそうにない底の浅い引き出し・・(ダントロレン,結構でかいビンです).
そして,ダントロレンはおそらく今は普通の麻酔カートに常備はされていないと思います(院内にあるとは思います).そこを探しても無駄かと・・
そして,情けない顔(演技うまい)で首を振りながら「ダントロレンありません・・」.いや,そんなに大きな病院だったら絶対薬局か,手術室の薬品庫にあるから・・!
しっかりしてくれ!笑
麻酔科のリアル(に近い)を知るなら「麻酔科医ハナ」
麻酔科医の仕事内容や本音,外科医とのあれこれを比較的リアルに描いた「麻酔科医ハナ」.
麻酔科の松本克平先生をはじめとして色々な先生が関わっているので,上級医と若手それぞれの本音やグチなどが書かれていてとても面白いです.おっ⚫︎い丸だし描写やコメディパートはあくまでコメディですが・・笑
今読むとやや古い部分もありますが,周術期に関わる研修医や看護師さんにはぜひ読んでほしいコミックです!
まとめ
中井貴一さんのようにかっこよく描かれていることもありますが,クセ強キャラでやサブキャラとして描かれることが多く,まだまだ主役にはなりきれていない麻酔科医・・がんばれ!