📘周術期感染対策・職業感染対策 | 麻酔科専門医試験対策 青本online

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【🌟☆☆】：直接聞かれることはないが，基礎知識として必要
【🌟🌟☆】：問われる可能性があり，おさえておいたほうがよい．
【🌟🌟🌟】：問われる可能性が高く，重要です．

🔑 KeyWords

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手術部位感染：SSI　セファロスポリン　セフメタゾール　SBT/ABPC　メロペネム　バンコマイシン　予防的抗菌薬投与　針刺し事故　B型肝炎　C型肝炎　HIV感染症　PPE　個人防護具

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🔷 手術部位感染対策（SSI）

【参考】周術期の予防的抗菌薬投与，適切に行われていますか！？

さらりーまん麻酔科医Note

🔹 SSIの基礎知識

Q. 【🌟☆☆】 SSIの高リスク因子を列挙してください． 

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• 患者要因

  • BMI≧25の肥満，血糖値≧200mg/dl

• 手術要因

  • 創分類（汚染創），手術時間，緊急手術

• その他

  • 低体温，ステロイドや免疫抑制剤の使用，術前放射線照射など

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【補足・解説】

• 「INFECTION」という覚え方もあります．

• Immunosuppression（免疫抑制），Nutrition（栄養状態），Fever（体温異常），Emergency（緊急手術），Contamination（創汚染），Time（手術時間），Insulin resistance（血糖異常），Obesity（肥満），Nicotine（喫煙）

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🔹 SSIに対する抗菌薬投与方法

Q. 【🌟🌟☆】 SSI予防のための初回抗菌薬投与のタイミングと，その他の注意点について述べてください．

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• 手術開始30〜60分前（バンコマイシン・キノロン系は120分前）に投与を開始し，切開時までに完了させます．

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【補足・解説】

• あれやこれやで忙しくしていて，手術開始時までに落ちきっていなかったりすることがありますので，注意しましょう．ただし，あまりにも短時間で投与するのは控えます（一応CEZはボーラス投与も可ですが）．

• 投与中は観察を怠らないこと．

• また，病棟からのVCMの滴下スピードが速すぎないか，気をつけましょう．急速投与によるレッドマン症候群に注意．

Q. 【🌟🌟☆】 抗菌薬の追加投与のタイミングはいつですか？ 

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• 追加投与は，薬剤の半減期の2倍（おおよそ3〜4時間）または大量出血（1500mL以上）時に行います．また，腎機能低下症例では追加投与のタイミングを遅らせる（半減期延長のため）必要があります．

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• 半減期が短めの抗菌薬（例えばセフメタゾールなど）では，厳密には投与間隔も短くするべきかもしれませんが，抗菌薬別のプロトコルが煩雑になること，ミスを防ぐ観点から3時間程度で固定して投与している施設が多いようです．

• 腎機能障害患者では，使用量は通常の治療量を用い，投与間隔を延長させます．