見出し画像

📘睡眠時無呼吸症候群(SAS)患者の麻酔管理 | 麻酔科専門医試験対策 青本online

🔻 キーワード検索は,画面上のnote検索窓から「さらりーまん 吸入麻酔薬」等でnote記事のみの中から検索できます!(スペース必要)

【🌟☆☆】:直接聞かれることはないが,基礎知識として必要
【🌟🌟☆】:問われる可能性があり,おさえておいたほうがよい.
【🌟🌟🌟】:問われる可能性が高く,重要です.


🔑 KeyWords


睡眠時無呼吸症候群 OSAS AHI 無呼吸・低呼吸指数 STOP-Bang


  • 高度肥満患者の麻酔管理についても参照↓


🔷 睡眠時無呼吸症候群の基礎知識


Q. 【🌟☆☆】 睡眠時無呼吸症候群の定義を説明してください. 


  • 無呼吸・低呼吸指数(AHI:apnea hypopnea index)が5以上で,日中の過眠などの症状を伴うものです.

  • 無呼吸の定義は,口,鼻の気流が10秒以上停止すること,低呼吸は10秒以上換気量が50%以上低下することを言います.

  • 気道閉塞の有無により閉塞性と中枢性に分類されます.


【補足・解説】

  • ポリソムノグラフィーや簡易睡眠時呼吸モニタリングや夜間パルスオキシメトリなどの検査があります.

  • 確定診断にはポリソムノグラフィーが必要なので,施設も限られお手軽な検査ではないですが,スクリーニングとしては簡易モニタリングも有用です.最近は在宅での簡易検査も増えてきています.私も肥満ではありませんが,SASありますorz.



Q. 【🌟🌟☆】 睡眠時無呼吸症候群の診断に用いられるAHIとそれを用いた重症度分類について説明してください.


  • 1時間あたりの無呼吸と低呼吸の合計回数をAHI(apnea hypopnea index)と呼びます.

  • 正常は5未満.30以上は有意に生命予後が悪くなります.

  • 軽症は5≦AHI<15,中等症は15≦AHI<30,重症はAHI≧30に分類されます.


【補足・解説】

  • 30以上の重症になると,無治療では生命予後への影響が指摘されています.原因に応じて積極的な治療・対症療法(CPAP)の介入が必要になります.

ここから先は

1,466字

麻酔科専門医試験対策 青本オンライン

¥4,500 / 月
このメンバーシップの詳細

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?