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【読書ログ】vol.6 『リスキリング 実践編』② 働き方が多様化する現代になぜ、雇われる生活を続けるのか?
今日は前回の記事の続き。
『リスキリング 実践編』を読んだ上で、今後の自分のキャリアについて漠然と考えた内容について書いてみたいと思う。
考えたこと/考えたいこと
① 私がやろうとしていることは「リスキリング」ではない?
② 学習目的: そもそもどうしてキャリコンの資格を取りたいのか?
③ 働き方が多様化する現代に私はなぜ、雇われる生活を続けるのか?
① 私がやろうとしていることは「リスキリング」ではない?
本書によれば、リスキリングとはあくまで組織が従業員の職業能力を再開発するという趣旨で欧米で定着した言葉なのだそう。つまり、個人が自由に好きなことを学ぶ「学び直し」とは明確に異なる意味を持つ。
そう考えると自分自身の興味関心が原点にある学習行為は、リスキリングとは呼べない…?ということ…?
リスキリングをしていることそのものが及ぼす影響(例えば周りの評価とか、自分のキャリアとか、自信とか)はあくまで限定的であり、本来であればリスキリングの内容こそが重要なのではないか。
自分の興味がある分野とは別に、市場価値、あるいは社内価値を高めていくためには市場全体における成長産業 or 企業の事業戦略に沿った分野のリスキリングを行う必要があるのではないか?と思うようになった。
キャリアオーナーシップに紐づく「リスキリング」と、本書で語られている「リスキリング」。同じなようで違う。
② 学習目的: そもそもどうしてキャリコンの資格を取りたいのか?
私は、どちらかというと人より好奇心が強く、いろんなこと世界を見たい、勉強してみたい、という思いがかなり強い(と思う)。
そして妊娠がわかるずっと前から、いつか子供を授かって、その前後で休暇をとることになったら私は、育休という貴重な期間をただの「なんとなく育休」にしたくないという思いもあった。
そしていざ妊娠がわかったとき、「じゃあ何する?」そう考えた中でいちばんに思い着いたのがキャリアコンサルタントの資格獲得だった。
理由は二つ。
一つは、復帰後のキャリアをより有利に進めていくためだ。復帰後はあくまで社内でだが、大幅なキャリアチェンジを図りたいと考えている。(具体的には、現在の営業部署から、「人事」「教育」「DEI」領域に足を進めたい。)そのために産休前から活動(社内企業を目指すのビジネスコンテストで入賞)はしていたので、今回の学び直しがよりその説得力を高めることにつながったら良いと思う。
もう一つは、会社に対して常に自分のキャリアを自律的考え、自発的に行動できる人材であるというアピールをしたいから。(それはもちろん自分の自己肯定感UP, 自信にもつながる)
そしてそれが成功・評価されれば、キャリアへの悩みや不安を抱える女性社員を支援したり、社内の組織風土変革にもつながると思うからだ。
③ 働き方が多様化する現代に私はなぜ、雇われる生活を続けるのか?
20代の読者に向けてこんなメッセージがあった。「スタートアップ時代になぜ、雇われる生活を続けるのか?」
(私は31歳で20代ではないが、笑)正直ハッとさせられる問いだ。
自分の中でもあれこれ考えてみたが、明確な答えはまだ見つけることができなかった。
しかしながら、少なからず大企業にいるメリットはあるはずだ。企業に雇われている私たちは、給与をもらい、会社のリソースと教育環境を享受しながら、高いスキルを身につけることができる立場にあると考えることができるからだ。
それならば、少しでも市場価値の高いスキルを得られるよう、戦略的にキャリアを進めていくべきなのではないだろうか?具体的には、会社が力を入れている、あるいは社会全体で見た際に、特に当社の強みとなる分野、などに関わることができたらいいのではないか?
そうして、ある特定の分野を「一流の現場で」学んだことこそが、自分の強みになるのではないかと考えるようになった。
『リスキリング実践編』、自分自身のリスキリング実践におけるヒントにもなりそうだし、後輩指導やキャリアコンサルタントとしての活動にも生きてきそうな考え方が詰まっていると感じた。
ただ、組織側・個人、どちらの視点で物事を語るのかによって求められる考え方や議論ポイントは大きく異なると思うし、個人的にはリスキリング・学び直しの定義はわかったものの、本書で語られていること/後藤さんのセミナー(下記URL)を通してもなお、それぞれの間にある境界線が曖昧であるように感じた。
結局、自分がやりたいことをやるべきなのか?組織の事業戦略に基づいた領域に足を伸ばすべきなのか?
最終的には、自分がどうしたいか、どんな職業人生を歩みたいかなのだろう。「育休中のリスキリング」について、もう少し自分なりに知見を深めてみたいと思った。