松岡圭祐の「高校事変」1〜4巻がノンストップで読める面白さのため共有したい。
今回は
私がどハマりして文庫本4冊を一気に読み終えた
お勧めの小説を紹介する。
まず手始めに、
僭越ながらこの小説がウケるであろうターゲット読者を想定させていただくと
・文豪の作品や村上春樹というような
難しい小説をあまり読んだことがない人
・スカッとしたい人
・呪いやホラー小説よりは
スカッと殲滅(せんめつ)系がお好みな人
だろうか。
この小説の主人公、優莉結衣(ゆうり・ゆい)は
平成最大のテロ事件を起こし死刑となった男の娘である。
優莉結衣は、幼い頃より半グレ集団を率いる父親から
アサルトライフルの使い方、
火炎ペットボトルの作り方、
いざというときのための猟銃での自殺法など
普通の高校生では知り得ないことを教えられ、育ってきた。
この優莉結衣が武装集団と戦う、
バイオレンス×1000くらいの
ハラハラアクション小説が今回の「高校事変」である。
(簡単に書くと、1冊あたり50人ほどをメッタメタに殺しちゃうくらいのバイオレンス×アクションなのだが、恐怖よりは気分の高揚を感じる、潔い、気持ちの良い小説であることは間違いない)
1巻だけでも読んでみて欲しい。
スピード感に溢れ、情景が目に浮かび、松岡さんが描く文章の波に飲み込まれる感覚になる。
並びに、女子高生の貧困世代の闇、国際的な拉致問題にまで発展する本作は、今わたしたちが生きている時代とまさに一緒で、
「あっ、この話題、こないだニュースで見た!」
と、ウキウキする箇所も多い点は見応え十分である。
そして、ただ悪者を殺していく小説なのではなく、1作から4作目までの大きすぎる伏線回収にも目を見張らざるを得ないだろう。
展開スピードが早い本作だが、ディティールまでこだわる点が魅力的だ。
正月休み明けで中々お仕事エンジンが入らない皆様、気分は速攻で高揚するのでぜひ本屋で手に取ってみてはいかが。