6月の読書会(今年の振り返り)
今月の「作家の命日に読む」。
国内は太宰治、海外はディケンズを取り上げた。
太宰治『女生徒』、九段理江『School girl』6月15日開催
当初は太宰の「魚服記」(常連さんのリクエスト)が収録された『晩年』を取り上げる予定だったが、太宰の『女生徒』をベースにして再構築した『School girl』と読み比べる試みをやってみようと思って予定を変更した。
またXに告知したら、読書会を後で聞けたりしないですかと問い合わせがあった。
これも試しに参加者の同意を得て一部分を切り取って編集し希望される方に読書会終了後、動画を観ていただいた。
収録することについて、当該読書会に参加されていない常連さんにご意見を聞いた中で、「収録されると分かっていたら本音が話せない」という趣旨の発言があった。
確かに収録部分以外では面白い意見が飛び交っていて、「今から収録します」と私が発言した後は無難な会話に終始していたような印象だった。
読書会の常連さん向きに収録することはあっても、今後は外向きに収録することはやめておこうと思った。
自由紹介型 6月16日開催
紹介本
力道山未亡人 細田昌志
プロレスラー、ラーメン屋経営で地獄を見る 川田利明
うさんくさい「啓発」の言葉 神戸郁人 他
映画を早送りで観る人たち 稲田豊史
女生徒 太宰治
School girl 九段理江
ディケンズ『オリバー・ツイスト』6月29日開催
ディケンズの課題本は当初、『ディヴィッド・コパフィールド』を取り上げる予定だった。
去年同書を取り上げるも、私自身全て読了しておらず中途半端だった為。
しかし、文庫本で4冊(新潮文庫、岩波なら5冊)なので、集客ができないと思い、『大いなる遺産』に変更、最終的に『オリバー・ツイスト』に落ち着いた。
ディケンズは主要な作品は全て読んでみたい。
未読は『二都物語』、『荒涼館』。