9月の読書会(今年の振り返り)
今月の「作家の命日に読む」。
国内は泉鏡花の予定が夏目漱石へ変更、海外は取り上げず、リクエストのあったトーマス・マンを取り上げた。
自由紹介型 9月7日開催
考える人のメモの技術 下地寛也
会社に負けない喧嘩の仕方 蝶野正洋
めざせ!ムショラン三ツ星 黒柳桂子
千の顔をもつ英雄 ジョセフ・キャンベル
自叙伝 ジャン=リュック・ピカード
高慢と偏見 ジェイン・オースティン
夏目漱石 『こころ』(泉鏡花『高野聖』から変更) 9月14日開催(通算第200回)
2016年7月に名古屋駅近くのカフェでリアル読書会を始めて、今回が200回目。
去年11月名古屋大須観音にある「本棚探偵」さんでリアル読書会を開催した時、通算200回が見えていたので節目の回も「本棚探偵」さんでやろうとするも、断念。
昨日の投稿で書いた、課題本決定トーナメント国内編の優勝作品である漱石の『こころ』を取り上げた。
アンケートでは初戦から決勝まで圧倒的な票数を獲得し、優勝。
とはいえいざ日程を告知しても集客は難航した。
節目の回に日本で一番読まれているであろう作品を取り上げられたのは感慨深い。
参加者は本作を何度も読了経験がある人だけでなく、普段小説を読まない人もいて多様な意見交換があった。
トーマス・マン『ヴェニスに死す』9月28日開催
トーマス・マンといえば大作『魔の山』が有名だが、映画にもなった本作もよく聞く作品。
美少年に魅了される老作家の行動から、BL的な文脈で紹介されがちな本作は、読めば読むほどそんな単純な話ではないことがわかる。
古典に入るとっかかりとしてその紹介はありだとは思うが、表面的に紹介するのと分かっていてあえてそうするのとは全然違う。
とにかく文章がいい。