読書会109回 自由紹介型

紹介本リスト

春の雪 三島由紀夫
文豪たちの悪口本 彩図社文芸部

読書会という幸福 向井和美

時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。和田靜香
説教したがる男たち レベッカ・ソルニット

沖で待つ 
袋小路の男 絲山秋子

語られたこと

『時給はいつも最低賃金〜』はフリーの音楽ライターされている著者が、国会議員に突撃取材をしたことをまとめたもの。
取材された小川議員の出演したドキュメンタリー映画に著者が感銘を受けたことがきっかけらしい。
専門分野でないことを企画として考えて、対象者に取材して本にまとめるという一連の仕事を成した和田さんは、この本を書くことを通して、一つの仕事を「創った」と言えるのではないかと参加者の方の発表を聞きながら思った。
仕事がなくて、食えない、最低賃金なのは自分のせい?と問いを立てながらちゃんと仕事を創っているのは素晴らしい。

『説教したがる男たち』で男性の特徴、女性の特徴が語られ、『袋小路の男』では男性側視点の小説と女性側視点の小説が語られ、ノンフィクションとフィクションでありながら共通のテーマがあることに偶然気づいた事が面白かった。

まとめ

今回も様々な本が紹介され、それぞれの本に対する想いが聞けた楽しい会だった。
私は『袋小路の男』をサラッと紹介するつもりだったが、男性視点、女性視点で語っている小説が収録されている事が『説教したがる男たち』のテーマと重なると発表途中で気づき、メインである『沖で待つ』よりも詳しく紹介した。
伝え方を変えると、聞き手への興味づけが全然変わるという事が体験できた。

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