今月読んだ本(1月振り返り)

今月読んだのは5冊。
読書会が1回。来月も1回なので、課題本以外をゆっくりと読めた。

群衆心理 ル・ボン 講談社学術文庫

今月の読書会の課題本。
抽象と具体。
一般と特殊。
難解だが、読書会でいろいろと話せそうと思い、選挙制度、議会制度や
SNS、教育問題など考えさせられた。
読書会でも話題は多岐に渡り有意義な時間だった。

社会契約論 ルソー 岩波文庫

来月の課題本。
本書の前提となる、ホッブズ『リヴァイアサン』、ロック『市民政府論』を今後読んでみたい。(存在は知っていたのにスルーしていた)
また『10分で名著』(古市憲寿著)内で紹介されていた東浩紀氏『一般意思2.0』も併せて読みたい。
「よい政府の特長」(原文ママ)の結語に少し笑ってしまった

山に行く心 全エッセイⅢ  古井由吉 作品社

旅、生活全般、競馬、恋愛などを語る多彩な文章群。
時に厳しく、鋭い指摘がなされる点は今でも学ぶところがある。
私の手持ちの古井作品の大半は、知人からの頂き物。
このエッセイ集もそうで、全エッセイ(全3冊)の「Ⅰ」だけがなかった。
ドイツ文学論が収録されているようだ。

奇妙な廃墟 福田和也 ちくま学芸文庫

ナチスドイツに加担したフランス文学者達の評論集。
全て知らない作家で私には難解だった。
ユリイカの「総特集福田和也」内で酒井信氏作成の主要著作解題にて、
「序章で大よその結論が示されている」と書かれているので、序章をじっくりと再読しようと思う。

老人と海 ヘミングウェイ 新潮文庫

過去本書について「面白いと思わなかった。この作品の良さが分からないので教えて欲しい」と言った読書会参加者がいて、当時の私は上手く答えられなかった。
今なら月並みだが、「困難に直面した時の在り方を老人の行動を通して気付かせ、かつ生きる勇気を与えてもらえる」と伝える。
一回読んだくらいで理解できると思わない方がいい。
私など、読んだすぐそばからどんな筋だったか忘れてしまう。
何度も読んで味わいたい。

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