今からでも遅くない!グラフィックデザイナーが3DCGを始めるべき3つの理由

こんにちわ!Kanazawa.IoTメンバーの竹田です。

デザインの仕事をやってます。
最近は平面のグラフィックデザインよりも、3Dデザインの方がメインです。

一旦のブームは収束したものの、今なお業界を変えると話題の「3Dプリンタ」。そんな3Dプリンタをフル活用するために必要不可欠な3Dデータの制作。「今更覚えても意味がない」「なんとなく難しそう」そう思っている皆さんへ、今後は、3Dデータの制作話や、3Dプリンタの種類・扱い方などもお話できたらと考えています。

さて今回は、その前段として「グラフィックデザイナーが3DCGを始めるべき3つの理由」と題して、3Dデザインが、今後いかに重要なポジションとなるかをお伝えしたいと思います。

これを読んで今から始めれば、将来食いっぱぐれる事はありません!www


【其の一:メディア・デバイスの変化】
紙媒体・HPサイトの収縮と、ネット広告・動画メディアの拡大により、広告業界にゲーム・チェンジが起こっています。そんな皆さんも、最近はチラシを見てイベントを知るよりも、SNSやWEBサービスを通じて、イベントに参加することのほうが多くなってきたのではないでしょうか?今後はますます、販促・広報も動画やVRなどの体感型が主流になってくると考えられます。

まだまだ紙媒体はなくなりませんし、根本のレイアウト技法や、情報をまとめ整理する能力は、どのメディアにおいても必須のスキルですが、デジタルマーケティングが主流になり、様々なデバイスでの対応が必要になった場合、グラフィックという守備範囲だけでは、まかないきれなくなると思っています。

3DCGによって作られる、デジタルで立体的なコンテンツは、多くのメディア・デバイスで活用ができ、広告業界のスタンダードになると考えています。

電通報【「2017年 日本の広告費」解説—止まらないインターネット広告費の伸長で6年連続のプラス成長】より
https://dentsu-ho.com/articles/5843


【其の二:より伝わるをモットーに】
ここ最近は、ことパッケージデザインや商品開発の現場において、プレゼン用カンプの重要性に気付かされることが多々あります。より相手に伝わる、コンバージョンをあげる、ためには「見る」から「見てもらえる」に相手を変化させないといけません。

人間は所詮アナログな生き物。なるべく多くの五感を使ったほうが脳に刺激がいき、伝わるようになります。これまでは手書きのイラストで提案していた内容も、3DCGで立体的に見せればプレゼン成功率がぐっと上がります。さらに、それを3Dプリンタでカタチにすれば、触覚でも伝わるようになって、もっともっと活発な意見が出るでしょう。

グラフィックデザイナー御用達のソフトを販売しているADOBE社も、3DCGでカンプを作成できるツールを発表し、その重要性を説いています。

ADOBE【ADOBE DIMENSION CC「頭の中の3D画像を画面上でデザイン」】より
https://www.adobe.com/jp/


【其の三:IoTによってなくなる境界線】

そして本題であるIoTのお話。実はこれが一番言いたかったことです。

商品開発・製品開発の分野で、今後IoT製品が当たり前になったときに、やれグラフィックデザイナーだ、プロダクトデザイナーだなどの境界線がなくなると考えています。

ガワの筐体デザインとウチの電子回路。つまり、外身の見た目部分と中身の回路に関しては、それぞれ専門的な知識が必要だと思っていました。今回、KanazawaIoTでの経験を通じて、回路設計を知れば知るほど(もちろん専門的な知識は必要ですが)そこに歩み寄って、外身も中身もデザインできれば、本当にワンパッケージな素敵な製品が提案できると感じたのです。IoT製品の時代では、見た目だけをかっこよくすればいいという考えは終わり、いかに中身の機能面や設計部分にも注力して製品を開発し、モノとサービスとをトータルコーディネートしていくか。まさにこれからのデザイナーにとって必要なスキルではないでしょうか。

そしてゆくゆくは、ガワの筐体デザインとウチの電子回路が一緒に作成できるような3Dプリンタが登場し、さらにその境界線はなくなっていくと考えています。

GIGAZINE【世界で初めて電子回路付きのオブジェクトを出力可能な電子3Dプリンター「Voxel8」】より
https://gigazine.net/news/20150107-voxel8-3d-printer/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?