ある自閉症スペクトラムの人の話
精神障害者手帳とわたしの話
わたしは精神障害者手帳二級を取得しました。これは、友だちにも配るミニコミなので、その人たちに対してもカミングアウトすることです。
カミングアウトはしてもいいししなくてもいいと思います。カミングアウトするのは、文学フリマに参加して書きたい話が自分のことで、一番最近大きな出来事だったのが、「わたしは精神的に困っている人なんだ」という発見を体験したことだったのでそれを書きたいと思ったからです。だから、カミングアウトは結果であって、目的じゃないです。
わたしは自閉症スペクトラムです。診断されたとき、発達障害という言葉を知りませんでした。だから、自閉症スペクトラムと言われても、「なんじゃそれは?」という感じでした。わたしには主治医がもともといて、パニック障害とか適応障害とか、鬱病でかかっていたのですが、いろいろあって、セカンドオピニオンを持つことになり、そのセカンドオピニオンが、発達障害の専門家だったのでした。わたしを見て少し話しただけで「これは自閉症スペクトラムだなあ」と思ったそうです。そこで、わたしはそれを知らされないまま、テストをいくつか受けて、その後、自閉症スペクトラムだということを知らされました。
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