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不安と無理解に漬け込む煽動者
令和6年能登半島地震、生成AI…米不足…今年も色々な物が話題になりました。
自然災害や新たな技術などに対する不安というのは誰もが持っている物です。
世の中にはその不安を利用して、過激な集団に引き込もうとする人が大勢います。
今回は煽動者の標的にならないようにできる事を紹介します。
煽動者とは?
要は危機感を煽ってある行動をさせるよう誘導する人です。
新型コロナウイルス感染症が蔓延した際にトイレットペーパーやマスクの品薄が話題になった理由にこの煽動者の存在が挙げられます。
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最近では「令和の米騒動」と呼ばれる一連の騒動にも煽動者が関わっていると筆者は考えています。
令和の米騒動に関する記事の内容にもあるように不足していた訳でもないのに不足しているかのような表現が各所でなされていました。
今回のTwitter規約の変更に関連するデマや煽動に関しては筆者も何度もデマを確認しており、どうもこれらの騒動と同じような(≒デマである)匂いがします。
ウソの方が話題になるインターネット
分析の結果、私たちは、自分自身が驚き、困惑するような発見をした。フェイク・ニュースは、真実のニュースよりもはるかに速く、はるかに広範囲に拡散されていたのだ。リツイートが繰り返される回数もフェイク・ニュースのほうがはるかに多かった。
まさに「桁違い」と言うべき差だった。真実のニュースが1000人以上に広まるのは稀だったが、上位1パーセントのフェイク・ニュースは、10万人くらいに拡散されるのが普通だった。
真実のニュースはフェイク・ニュースに比べて、1500人に広まるのに約6倍の時間がかかっていた。
また、元のツイートのリツイートが10回繰り返されるまでには、20倍の時間を要していた。
このように、ウソの方が拡散されやすいのがX(旧Twitter)、そしてSNSです。
いいね数が多い、たくさんRTされているなどは何の指標にも基準にもなりません。
フォロワー数が多い、著名人である。これも同様です。
煽動者に立ち向かうためのポイント
1 情報源を確かめる。
危機感や不安を煽る内容の投稿の情報源というのは非常に信ぴょう性がない物が大半です。
まとめサイトや個人のブログが情報源であるような場合、嘘であると捉えた方が良いでしょう。
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もちろん、情報源がその人の脳内にしか存在しない。要は妄想である可能性も視野に入れるべきです。
信頼できる人(その分野の専門家、有識者であるか。)か、信頼できるサイトであるかも確認しましょう。
2 内容が曲解されていないか確かめる。
考え方が偏っている人が投稿した物では内容が歪められて、自らに都合の良いようにされている場合があります。
その場合は元ネタ(Twitterの規約なら規約の本文。ニュースサイトなら元記事。)をチェックして確かめてみましょう。
特定の集団に情報がアレンジされている場合、それっぽい内容でありながら実態とは大きく異なるので要注意です。
3 一旦待つ。
その場の雰囲気、気分で拡散してしまうのではなく、冷静になった時に拡散するかどうか考え直してみましょう。
その場の空気感というのは私たちが思うより非常に恐ろしい物です。
拡散した後になって考えてみて、間違っていたと思ったとして既に手遅れです。
これらを普段から実践しましょう。
このような対策4原則もあります。
これらを頭の片隅に入れて情報と向き合いましょう。
ウソを拡散した先に待つ「悲惨な末路」
煽動者の標的になり、ウソを拡散してしまった場合、その先には何が待っているのでしょう?
答えは簡単。正当な罰です。
例えば…
・信用毀損罪
・名誉毀損罪
・威力業務妨害罪
・偽計業務妨害罪
他にもや児童ポルノ禁止法違反、リベンジポルノ禁止法違反で罰せられる可能性もあります。
投稿した者だけではなく、リツイートした者にも責任があります。
決して「リツイートしただけ」では済まされません。
このような事を避けるためにも注意が必要です。
最後に
Twitterの規約変更に関するデマには私のフォロワーも騙されるほどです。
それ程に不安を煽る者、それに煽られる者の存在は大きなものです。
デマは思ったよりも身近に、思わぬ形で存在しています。
それを忘れてはいけません。
いいなと思ったら応援しよう!
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