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さるぶつ牧場 落体の運動6解答

斜方投射

 問題はこちらです.

 斜方投射は,高校物理の最初の関門です.物理学の考え方に慣れるまでは次の手順で考えましょう.
初速度を分解する.
水平方向は等速直線運動鉛直方向は鉛直投げ上げであることに留意して,それぞれの方向の速度と位置を表す式を立てる.
③最高点では鉛直方向の速度が0,落下点では高さが0などの条件を読み取って時間を求めてから,問題で要求された量を求める.

1.

 手順①の通り,初速度を分解します.その後の手順②では,水平方向は等速直線運動の公式,$${v=v_0}$$ ,$${x=v_0t}$$ を用います.また,鉛直方向は鉛直投げ上げなので,$${v_y=v_0-gt}$$ ,$${y=v_0t-\frac{1}{2}gt^2}$$ を用います.それぞれの式における $${v_0}$$ は何かをきちんと整理して解き進めましょう.

上図のように,初速度は分解できるので $${t}$$ 秒後の物体の速度の $${x}$$ 成分 $${v_x}$$ ,$${y}$$ 成分 $${v_y}$$ はそれぞれ,

     $${v_x=19.6}$$ [ $${\rm m/s}$$ ]
     $${v_y=14.7-9.80t}$$ [ $${\rm m/s}$$ ]

 水平方向の位置は,

     $${x=19.6t}$$ [ $${\rm m}$$ ]
     $${y=14.7t-4.9t^2}$$ [ $${\rm m}$$ ]

2.

 物体が最高点に達したときという条件から,$${v_y=0}$$ を読み取ります.

 $${v_y=0}$$ となるのは,$${0=14.7-9.80t}$$ より $${t=1.50\rm s}$$ 秒後である. 

3.

 今度は飛距離という言葉から地表に落下したとき,つまり$${y=0}$$ を読み取ります.あるいは運動の対称性(上がる時間と落ちてくる時間は同じ)を考えて,(2)の結果の2倍としてもかまいません.

 $${y=0}$$となるのは,$${0=14.7t-4.9t^2=t(14.7-4.9t)}$$ より,$${t=3.00\rm s}$$ .したがって飛距離は,$${x=19.6\cdot 3.00=58.8\rm m}$$ .

 詳しい説明はテキストか,下の動画を参考にしてください.


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