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さるぶつ道場 運動量保存則1解答

ロケットの加速

 問題はこちらです.

 この問題では,ロケットとガスの間の内力作用と反作用の力)しかはたらかないので,運動量保存則が成り立ちます.ガスの速さはロケットに対する速さ(相対速度)なので注意しましょう.

図1

 図1のように,空間に固定された観測者から見たガスの速度を速さ $${u_0}$$ ,向きをロケットと同じ向きとすると,ロケットから見たガスの速さ $${u}$$ は,

$${u=u_0-v_1}$$

と表されるので,

$${u_0=u+v_1}$$

である.

 したがって,1回目のガスを噴出する前後での運動量保存則は,

$${Mv_0=(M-m)v_1+mu_0}$$

と表されるので,$${u_0=u+v_1}$$ より $${v_1}$$ は,

$${Mv_0=(M-m)v_1+m(u+v_1)}$$
$${v_1=v_0+\frac{m}{M}u}$$

 同様に,2回目の噴出を行ったとき,$${u=u_0-v_2}$$ より,

$${(M-m)v_1=(M-2m)v_2+m(u+v_2)}$$
$${v_2=v_1+\frac{m}{M-m}u}$$

 3回目の噴出を行ったとき,$${u=u_0-v_3}$$ より,

$${(M-2m)v_2=(M-3m)v_3+m(u+v_3)}$$
$${v_3=v_2+\frac{m}{M-2m}u}$$

 したがって,ガスの噴出を $${n}$$ 回行ったときのロケットの速さ $${v_n}$$ は,

$${v_n=v_{n-1}+\frac{m}{M-(n-1)m}u}$$

 詳しい説明はテキストを参考にしてください.


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