原神はいかに大人気ゲームとなりえたのか
「冒険に満ちた、ブランニューワールドへ」
そう公式ホームページのサブタイトルに書かれているゲームは、今や世界中のゲーマーを魅了するゲームの一つとなった。それはここ日本でも同じであり、ゲーム好きな人で原神を知らない人はむしろ少数派であり、多くの配信者やゲーム実況者、vtuberまでもがその面白さの虜になっている。今回は、このhoyovaseが送るオープンワールドrpg、「原神」がいかにこのように人気になっていったのか、その起源に迫りたい。(暇な人の興味本位な調べです)
1オープンワールドというゲーム
まず語らずにはいられないのはオープンワールドゲームだという点だ。これに関して、原神リリース当初はプレイヤーからすこし疎まれる存在であったことを覚えている旅人は今では少ないかもしれない。その当時、オープンワールドゲームでの覇権を握っていたのは任天堂スイッチで遊べる「ゼルダの伝説ブレイズオブザワイルド」(以降ゼルダの伝説と呼ばせていただく)であったことは皆も思い出せるかもしれないが、このゲームと非常に似ている点が見られたのだ。これを受けて、原神が中国で発表された当初は特にゼルダファンからは強い反発があった。こと日本においては中国発ゲームに対する信用度があまりなく、そうした点も人々に不安感を募らせ、また期待感を薄れさせたのだ。そう、じつは原神のスタートはあまり良い状態とは言えなかったのである。ではそこからどのようにして今の原神になりえたのだろうか。
2発売時期
原神がリリース当初はあまり良い評価をもらっていないことは確かだが、次期的にはかなり良かったともいえるのだ。原神がリリースされたのは2020年9月28日。そして当時は世界はまだcovid-19パンデミックの影響下にあった。日本では外出は自粛され、多くの企業がリモートワークに移行を考えるようになった年でもあった。そうした中、人々は自然と家にいる時間が増え、普段そこまでインターネットに触れる機会のない層までもがなにもない退屈な時間をそこで過ごすようになった。どんなゲームであってもゲーマーならわかると思うが、基本無料なのだし試しにやってみようかと思ってしまうもので、またマイナスイメージではあったが話題性は当時からあったのでダウンロードしてみたという人も案外多いのではないだろうか。
3ゲームとしての完成度の高さ
そうしてプレイしている内に、多くの人が気が付いたはずだ。原神というゲームの本気度に。オープンワールドと自由度の高い探索、美しいグラフィック、多彩なキャラクターと戦闘システム、世界観とストーリーの深さ、頻繁なアップデート。そのどれもが既存の当たり前を覆すような内容だったのである。オープンワールドゲームで重要なのは探索における本当にどこでも行けるのかという点だ。これは案外難しく、遠くからみて高い山なども工夫すれば登れるようにしたり、そもそも過度にアクセスが悪い場所などがあると、プレイ体験に支障をきたしてしまう。だがそうした不便さをある程度払拭しながらも、冒険しているという体験感を損なわせないような設計になっている。またストーリーにおいてはメインストーリーはフルボイスであり、声優も各言語でそれぞれ割り当てられ、これが精度の高い翻訳と合わさり、海外のゲームをやっていることを忘れるような体験ができる。こうした完成度の高さに次第に気が付くようになり、当初あったような疑念は払拭、または忘れられていったのだ。
4配信者がプレイ
そして極めつけに人気配信者がプレイすることだ。人々が配信者をみるようになったのも、さっきの時期についての話題の際に理由を挙げた通り、この時期だったのだ。暇な時間にゲームをするのは少しハードルが高いが、配信サイトくらいなら見ようかな、そう思う人が増え、それに伴い配信者や動画投稿者がプレイするゲームは次第に人気になっていく現象は今現在までも続いている。その話題性とゲーム自体の完成度からプレイを始める配信者も多く、そしてそれを見る人も続けて始めていくという、ゲーム開発側からしたら願ってもないような素晴らしい循環がみられたのだ。
5運と完成度
今ではゲームは星の数ほどあるといっても過言ではない。そうして中で、人気を保ち続けるゲームであるには、時の運というのも少なからず関係している。どんなに素晴らしいものであっても、それが人の目に触れなければ、元からなかったも同然なのだ。そうした厳しいゲーム業界で、運と完成度、その両方をものにした原神は、今後も旅人たちの心を掴んで離さないだろう。
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