
片付け
片付け、掃除、それが趣味だった。嘘だ。趣味ではない、本当は自傷行為の一環だったのだとイマなら思う。それは、自分の物を残すのが怖かったから。
イマもそう、自分を残すことが怖い
でも、今は生きることを頑張ると決めた。だからこそ、残そう。好きなことを残そう。好きなものを残そう。
好きな本、好きな食べ物、好きな散歩ルート、好きな仕事、好きな服装、好きな飲み物。
見つけられるといいなと思う。目の前の質素な部屋。自室はどこを見てもずっと、モノクロのようで、自分がいない部屋だった。
他の人が選んだ本、友達が好きな物を真似してみたナニかがつまった本棚。見るたびにつらかった。
だから、これからは好きな物を探していきたい。
最近、パンが好きって気がついた。朝ごはんは食べることが苦手。でも、パンはおいしいって思える。あたためると、また美味しい。
片付けしても、寂しくならない部屋をつくろう。
可愛いもので埋めて、楽しい思い出で象ってく。
恋人さんとの思い出も。私たち(交代人格たちと)の思い出も残していこう。
ココにも、部屋にも残せるように、生きよう