見出し画像

MotoGP日本グランプリ2024でのMoto2ライダー小椋藍のヒーローっぷり

2024年10月6日
MotoGP日本グランプリ2024決勝。

俺たちの小椋藍を応援するべく
栃木県茂木町にあるモビリティリゾートもてぎへ前日から応援に駆けつけた
私たち。

いちおう触れておくと
小椋藍はMoto2クラスを走るライダー。
この時点で、年間ポイントランキング1位
このままいけば今年はチャンピオンを取る成績。
来年MotoGPクラスへの昇格も決まっている

うちは藍くんが小さい頃から応援しているが
今では日本中のMotoGPファンが応援するライダーだ!

秋雨さめざめ
決勝当日も例年どおり安定の?不安定な空模様だった。

いやだなー
藍くんにはドライで走って欲しいなー

何度も何度も空を見上げ
何度もYahoo天気で雨雲レーダーをチェック。

空はそれほど暗くなく大雨が降りそうな気配はない。
Moto3クラスはドライで終わった。
おしっ!大丈夫そう!!

いよいよmoto2クラスレースが始まる。
小椋藍フラッグを手に持ち
手作りの推しうちわもスタンバイ。
本人から見えるはずはないのに持たずにはいられない。

人生で初めて推し活うちわを作った。サインももらえました!

ウォーミングアップラップが始まり
Z席の大型スクリーンの前あたりに座っていた私たちはスクリーンを注視する。

藍くんは9番手スタート。
列にすると3列目。

いつもスタートがアニメの主人公並に上手い藍くん。
漫画なの?映画なの?
と思うくらいスルスルスルーとすり抜けることを私達は知っているので
3列目スタートなら表彰台は狙えるよね?!
なんて言いながら見ていたら、予想通りのナイスするするスタートを決めた!

きゃー!!!よしゃー!!!

絶叫し、選手たちがZ席まで辿り着くまで大型スクリーンを注視。
すると、まさかの、霧雨のような雨が・・・

うそでしょ???やめて???
空はそこまで暗くないのに。
Yahoo!の雨雲レーダーは降る言うてないで?

周りの人たちがカッパを着用し出す。

そして出ました。
赤旗。
レースは中断。

あんなナイスなスタートだったのに。
非常な雨。
どうすることも出来ない天気。
空は暗くないのに霧のようにそそぐ雨。

このあとどうなるんだろう・・・
Z席の観客たちもざわざわ。

場内放送で、12周に変更(通常19周)と流れ
あと5分でスタートとかなんとか慌ただしい感じ。

空に何度も手のひらを向け雨の感じを確認する。
止みそうじゃない?レインってほどでもないよね?
なんて言っていたら

場内放送が

小椋スリックです!!!

(って言葉だったか、はっきり覚えてないけど)

小椋藍のみがスリックタイヤだという情報が流れ
Z席がいっきにざわついた!
たぶん全もてぎがざわついた。
たぶん全視聴者もざわついたでしょう小椋藍の決断。

私たちは無責任に

これ止むよ。
これは勝てる!藍いけー!!!

と言う。

とはいえ、スリック履いた以上雨が降り出したら終わり。
降れば負け、止めば勝ち。
こんなことなら、うちの天気の子を連れてくれば良かった。

雨やめ!雨やめ!
唱えながら両手を握った。

サイティングラップを超!慎重に走る小椋藍。
スリックタイヤ(ドライ用のタイヤ)だからだ。
乾いた路面では本領発揮するが、濡れた路面ではツルツル滑ってしまう。
私だってそのくらいは知っている。

再スタート!
1周目、藍くんは相変わらず慎重に走る。
9番手から14番手まで順位を落とすが
ここは転ばなければいいよ!と言いながら観戦。

2周目。
雨が止み始めた。
空色も、曇ってはいるが大雨が降りそうな色ではない。
いける!いける!

ここから小椋藍の怒涛の快進撃が始まった!

地面が乾き始めてレインタイヤを履いたライダーたちがスピードダウン。
逆にスリックタイヤを履いた藍くんがそんなライダーたちをごぼう抜き!
ゴボウってなに?

あれよあれよと数周で14位から1位まで順位を上げていった。

私の頭の中でキャプテン翼のオープニングソングが流れ始める。

「ちょっとあれ見な エースが通る
 すぐれものゾと 街中騒ぐ」

曇ってはいるものの、そのまま雨は上がったまま地面は乾き
小椋藍の独走状態に入った。
ほんと、漫画?映画?

いやヒーローの走り!!!


さらにドラマチックに、ちゃんと伏兵現る
スリックタイヤを履いていたゴンザレス選手が後方から追い上げてきた!

追い上げのスピードは大したもので(私何様?)
藍くんのスピードを上回っていて、周を重ねるごとにその差は縮まっていった。

やめろー!ゴンザレス勝負すなー!!

こちらの願い虚しく
ゴンザレスには抜かれてしまった。

でもいいの。
転ばずにこの順位でゴールしてくれれば。
2位表彰台だし、ポイントランキングも1位のままだし。

なんなら無理して抜かないで!
と全もてぎ・全視聴者が願う。

藍くん本人
無理して1位の25ポイントを稼がなくても良い状況だから
母国グランプリで優勝というカッコ良さを無理して選ばず。
それがカッコいいよ。

藍くん、無事に2位でゴール!!!

ランキング上位陣はこぞってレインタイヤだったためポイント圏外に撃沈。
こんな漫画チックなことある???

わたしの影響でこの日わざわざレースをG+で見てくれていた友人からLINEが入る。

「すばらしすぎて、感動!
⚫︎ちゃんと見てるんだけど、2人でわかんないけど涙だよー!」

こんなレースを初めて見たら
たまらないよね。感動するよね。

小椋藍がクールダウンラップで回ってくるのをワクワクしながら待つ。
きたきたきた!
伝説のライダー加藤大治郎氏の日の丸を持ってZ席前までやってきて

おもむろに止まる。

やる?今年もやってくれる?
一瞬静まる。

ぼーぼーぼーぼーぼーぼー


爆音と共に、白い煙がもくもくと舞う
バーンナウトと呼ばれるやつだ。

カッコいいの極み

去年やってくれた時はやるなんて知らなかったから感動絶叫からの気絶しそうになった。
今年は期待していたので待ってましたの歓喜歓声大歓声!

ありがとう俺たちの小椋藍。

タイヤチョイスで成功したからいいが
これが失敗だったらヒーローとは程遠い。

母国グランプリというプレッシャーだってものすごいだろう。
全もてぎの応援なんて力になるどころか、プレッシャーにしかならないだろう。

そんな中でこんなにカッコいいレースをして感動をくれた俺たちの小椋藍。
ありがとう。心から。
たくさんの感動をもらった。

次は藍くんの目標である、年間チャンピオン獲得を見届けたい。

***

現地ではレース後、後夜祭イベントが開催され
レースの終わった日本人選手が順番にステージへ登場した。

そこでのトークで、
スリックで行くことを決断したのは
大きい怖そうなおじさんことノーマンだったことが小椋藍から明かされる。
ノーマンとの信頼関係が伝わりジーンとなった。

1周目滑りそうになった時は心折れそうになった。

的なことを言って、笑いもとってくれたり。
裏話は面白かった。

藍くんのおっかけらしくほぼ最前で観覧。

***

さー、長い長い記事になった。

自宅に戻ってから、レースを録画で改めて見たら
めちゃめちゃ面白かった。
みんな地面をさわったりブーツでこすってみたり
あーこんな感じでみんな悩んでたんか!と。

録画3回見た。

帰宅して録画のG+を見るまでがMotoGP日本グランプリです!


いいなと思ったら応援しよう!