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20-21日目 巷の栄養食は完全食なのか検証してみた【1ヶ月完全食生活】

完全食とは「これさえ食べれば必要な栄養が取れる食べ物」なわけですが、ではスーパーでよく見かける皆さんおなじみのあの栄養食たちは完全食なのでしょうか。私自身がスーパー等で買いあさってきた栄養食たちを実際に食べて検証してみたので以下に書いていきます。

~メニュー~

20日目

朝:COMP LC+カロリーメイト(400 kcal + 400 kcal)

昼:トップバリュライトミールブロック(400 kcal)

夕:カロリーバランス(370 kcal)

夜:バランスパワー(320 kcal)

21日目

・カロリーメイト ゼリー(200 kcal)

・カロリーメイト リキッド(200 kcal)

・メイバランス (200 kcal)

・in ゼリー エネルギー(200 kcal)

・in ゼリー ミックス(180 kcal)

・テルミール(200 kcal)

・BASE NOODLE(377 kcal)

固形栄養食の比較:カロリーメイト

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栄養食と聞いて皆さんが一番最初に思い浮かぶのがカロリーメイトだと思います。なんといってもこの手の固形栄養食の原点であり、今なお人気、定番の商品です。開発のきっかけは、元気そうに見える入院中の患者が、満足な食事ができず点滴でしか栄養を得られないがためになかなか健康な状態になれない現状を見たことなんだそうです。そこから手軽にバランスの取れた栄養を経口摂取できる食品の開発が行われ、それでできたのがこのカロリーメイトなのです。(カロメ公式サイトより)

ちなみに余談ですが、大塚製薬はポカリスエットもそうですが結構点滴から一般向け商品の着想を得がちですね。(ポカリも”飲む点滴”の着想から開発が始まっている)

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さて、栄養成分表示はこんな感じ。1本100 kcalなのが計算しやすくて良心的ですね。種類でいえばかなりの数の栄養が入っていることがわかります。

味は、わざわざ書くまでもないと思いますが、いわゆるショートブレッドと似たような食感で、しっとり3割、ぱさぱさ7割といった感じです。

固形栄養食の比較:トップバリュ ライトミールブロック

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皆さんご存じイオンのトップバリュブランドですが、ここにも固形栄養食が存在するんですね。それがこのライトミールブロックです。前に食べた時は違うパッケージだったんですが、最近バージョンアップしたそうです。

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栄養成分表示はこんな感じ。バージョンアップに際して、4本380 kcalくらいから、カロリーメイトと同じく4本400 kcalに変更になっています。

カロメと比較してですが、まず食感が固いです。これたぶん水分が少なめなのが原因な気がしていて、実際しっとり感も少なめです。ただ、チョコチップ入りなので、これが味のアクセントになっているのはナイスです。

固形栄養食の比較:カロリーバランス

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ダイソーで発見した固形栄養食カロリーバランス。なんだか包装がすごく100均クオリティっぽいんですよね。本体の色味も前2つに比べるとずいぶん薄めですが果たしていかほどなのでしょうか……

ちなみに韓国製らしいです。

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栄養表示はこんな感じ。

色味が薄いこともあってカカオ分は抑え目な気がします。プレーン味のショートブレッドに近いです。そして最大の違いはアーモンドが入っていること。カリカリ感と油分がプラスされていておいしいです。しっとり感はカロメとトップバリュの中間くらいでした。


固形栄養食の比較:バランスパワービッグ

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ドラッグストアで発見した固形栄養食。見た目はなんかちょっと短いですね。ほかの固形栄養食は味が3種か4種程度であるのに対して、これは7,8種類くらいありましたね。結構力入れてるんだなぁという印象を受けました。

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栄養表示はこんな感じ。短いこともあって1本80 kcalと少々少ないです。しっとり感はおそらく1番です。そしてなんとこれもトップバリュと同じくチョコチップが入っていました。もしや……?と思い製造元を確認した結果、なんと両方とも製造元がハマダコンフェクトという同一の会社だったんですね。

トップバリュとバランスパワーでしっとり感がずいぶん違うような気がしたんですが、これはどういうことなんでしょうか……?

固形栄養食の比較:総評

ここで固形栄養食の栄養素を比較した表を作成しました。

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比較対象として完全栄養食であるCOMPと400 kcalあたりの栄養素等表示基準を載せています。固形栄養食に入っていない栄養素は黒地、入ってはいるけど表示基準には足りない栄養素は青地で表しています。また、ナトリウムについては基準値以下の摂取を推奨しているため、基準を超えてる場合を青地にしています。

これを見ると、カロリーメイトとトップバリュは入っている栄養素が多く、そのほとんどが表示基準を超えていてかなり優秀であることがわかります。バランスパワーは栄養素の種類こそ少ないですが、1日2本が摂取目安なこともあり、4本だとかなりの量の栄養を取れることがわかります。カロリーバランスは、まぁ100均クオリティといった感じですね。

ただ固形栄養食の問題点として、ショートブレッド系というのもあってかカロリー源を脂質に依存してしまっているのと、ミネラル類の摂取がほとんどできない点が挙げられます。なので、タンパク質、炭水化物とミネラルはほかの食品で摂取する必要がありそうです。また、こうやってみるとCOMPは流石完全栄養食とうたっているだけのことはあり、摂取すべき栄養素を完全に網羅していることがわかります。

液体栄養食の比較:カロリーメイト ゼリー

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さて、続いて液体栄養食の比較をしていきます。まずはこのカロリーメイトアップル味です。デザインはカロリ―メイトのロゴの下に黄背景+英字といういつものやつです。ゼリータイプが発売されたのはブロックタイプが発売されてから19年後の2002年と、2000年代に入ってからのことでした。

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栄養表示はこんな感じ。

味はおいしいです。さすがカロリーメイトだと思います。具体的に言うと、もちろん林檎の味がしましたが、それ以外にもヨーグルトの上澄みのような味もしました。原材料を見るとホエイタンパクが入っていたので、おそらくそれによるものと考えられます。また、後に挙げるin ゼリーに比べると甘さは控えめかなと思います。

液体栄養食の比較:カロリーメイトリキッド

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お次はリキッドタイプのカロリーメイトです。選んだのはヨーグルト味。このリキッドタイプのカロリーメイトですが、原点は医療用の流動食「ハイネックス-R」なのだそうで、以前医療用流動食に散々お世話になった身としては、なんとも懐かしい感じがします。(以前流動食に散々お世話になった話はまた別の機会に。)

どうやらついぞ半年前に味の改良があったらしく、ヨーグルト味はそれに伴ってできた新味だそうです。

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栄養表示はこんな感じ。味ですが、ヨーグルト味ということで乳臭さはあるんですが、どちらかというと牛乳のそれではなくチーズに近かったです。あと、一般的なヨーグルトの味ではなかったんですが、強い酸味と甘みがあって、ラッシーに近い味でした。最近改良がおこなわれただけあって、なかなかおいしかったです。

液体栄養食の比較:メイバランス

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お次はメイバランスです。こちらは明治が出している液体栄養食で、味の種類が13種類と豊富なのが特徴です。その中でも今回はヨーグルト味を選びました。

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栄養表示はこんな感じ。1mlあたり1.6 kcalと、体積当たりでのカロリー効率は今回の比較対象の中でトップタイです。

で、味なんですが、これは……ヨーグルトではないですね。たとえるならばレモン香料を抜いたレモン牛乳のような味。もう少し酸味が欲しかったような気がします。

あと、舌ざわりは牛乳っぽいとろみがあります。

液体栄養食の比較:in ゼリー エネルギー

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10秒チャージでおなじみのゼリータイプの栄養食in ゼリーです。ついぞ最近まで「ウィダー in ゼリー」だったはずなんですがいつのまにか”ウィダー”が消えてましたね……。

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栄養表示はこんな感じ。味はまぁ……皆さん知ってると思うので割愛します。

液体栄養食の比較:in ゼリー ミックス

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さて、もう一つのin ゼリーは、6大栄養素(タンパク質、ビタミン、ミネラル、脂質、糖質、食物繊維)がミックスされた「in ゼリー ミックス」です。

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栄養表示はこんな感じ。味ですが、甘さと苦さがかなり前面に出ていて、いろいろ隠せてなかったです。あとin ゼリー エネルギーと比較していろいろ詰め込んでいるせいかかなり流動性が低いです。飲むというよりは噛んで食べるタイプのゼリーですね。ただリンゴ味と銘打ってるだけあって、リンゴのさわやかさをかなり感じられたのが救いでした。

液体栄養食の比較:テルミール ミニ

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たまたま通院している病院の売店によったら見つけた栄養食です。

一般的なミルク系飲料ではなかなか見かけない”麦茶味”という表示がでかでかと書いてありますが、いったいどういう味なんでしょうか……

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栄養表示はこんな感じ。1 ml当たり1.6 kcalはメイバランスと同じ効率トップタイです。

で……味なんですが、かなりよろしくなかったです。正直なぜ麦茶味にしたのかが全く分からなかったです。具体的に言うと、やっぱり予想通りミルク系の舌触りと待ったり感がしたんですけど、その中になぜか甘さもあって、この甘さと麦茶の味が絶望的に合わなかったです。おそらく麦茶オレ的なものを狙ったんでしょうけど、これは……それとは程遠いものでしたね(遠い目)

まぁ、もともと病院向けなのと、主目的はあくまでカロリーなので味は二の次なのかもしれませんね。

液体栄養食の比較:総評

固形栄養食と同様に、液体栄養食の栄養素を比較してみました。

液体栄養食

表の見方は固形栄養食と同様に、栄養素表示基準(200 kcal)と比較して存在していない栄養素を黒地、存在するが足りない栄養素を青地で表しています。また、こちらもナトリウムについては基準値を超えた場合を青地で表しています。

こうしてみると、メイバランス単体で必要な栄養素のうち22/33が取れることがわかります。特にミネラル類をかなり広く網羅しているところが優秀であるといえます。だだ、メイバランスはビタミン類が若干弱いので、カロメリキッドで賄うとちょうどいいと思います。ただそれでもやはりビタミンKとカリウム、クロム、モリブデンについては不安が残るため、液体栄養食も完全ではないことがわかりました。

ここまでのまとめ

今回は、巷でよく目にする栄養食が、それだけ食べれば必要な栄養素を補える完全栄養食なのかを検証しました。その結果、カロリーメイトやメイバランスはかなり多くの栄養素をバランスよく摂取できることがわかりましたが、それでもミネラル類、ビタミンKを筆頭に、どうしても取れない栄養素が存在していることもわかりました。やはり巷の栄養食だけで食事をすませるのではなく、バランスの良い食生活を心がけることが大切だということです。

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