第25話 物は買った瞬間からゴミの候補生
正月もそろそろ飽きてきたなって頃、家にある要らなそうなものを売り払おうと池袋まで来たんだよ。アニメのクリアファイルやフィギュア、アクリルスタンド、それに謎のペンギンのぬいぐるみなんかを抱えてよ。正月早々同じこと考えてる奴らが多いらしくて、買取査定だけで6時間待ち。正直、何やってんだ俺って思ったよな。
で、持ち込んだ品の内訳はこんな感じ。
アニメのクリアファイル30枚(予想:1,500円)
アニメのフィギュア3体(予想:1,200円)
アクリルスタンド5体(予想:1,000円)
ペンギンのぬいぐるみ(予想:500円)
ガチャガチャの鳥5羽(予想:250円)
全部で「4,450円」くらいになるだろって踏んでたんだけど、現実は甘くなかった。結果、「2,700円」だった。
アニメのクリアファイル30枚 →結果:0円
アニメのフィギュア3体 →結果:1,500円
アクリルスタンド3体 →結果:1,200円
ペンギンのぬいぐるみ →結果:0円
ガチャガチャの鳥5羽 →結果:0円
予定の半分くらいじゃねぇか。結局よ、買った瞬間は宝物みたいに思えたもんでも、売るとなりゃゴミみたいな値段がつくわけだよ。いや、値段がつかないってのもザラだ。物ってそういうもんなんだな、ホント。
さて、この2,700円どうするかは未定だが、正月の教訓として胸に刻んどくわ。「物は買った瞬間からゴミの候補生」ってな。