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VRChat始めて、人の温かさに触れた。【VRC日記】
VRChatを始めた経緯
きっかけは中学2年生の頃だった。
当時、厨二病真っ盛りの私に、アニメ好きのタカシくんが教えてきたアニメこそが、『ソードアートオンライン』であった。
ゲーム好き、ファンタジー好きの私がハマらない訳もなく、必死にネットを検索し、スペイン語で字幕のついた、少しピッチの高いSAOを夜な夜な見ていた。
やってくれたな、タカシ。
私はその頃から、現実を生きつつもそこではない別の世界で充実した日々を送る「桐ヶ谷和人」に憧れを抱いていた。
以来、私はオンラインゲームに夢中になった。
overwatch、スプラトゥーン、モンスターハンター。
今思えば私は、それらのゲーム本来の目的である勝利を目指していたのではない。
勝利を目指す過程で手に入れられる、現実とは別の場所での充実を求めていたのだろう。
そんな私がVRChatを知ったきっかけは、youtubeのおすすめに流れてきたスタンミさんという方の動画だ。
コミュニケーションを目的とするVRChatというゲームの魅力に触れ、彼の明るい話し方と、それに応えるVRChat民の温かさを羨ましいと感じた。
このような経緯で私はVRChatをインストールするに至った。
勇気
アカウントを作成し、起動し、ホームワールドに降り立った。
近未来的な雰囲気は、私が憧れていたままのものであり、自分がHMDを装着していないことが悔やまれる。
まずはチュートリアルワールドに入るべきということは知っていたが、どうしても勇気が出ず、15分くらいホームワールドで、アバターをこねくり回していた。
ずっとホームワールドにいても仕方ないので、勇気を出してチュートリアルワールドにログインした。
救世主
前情報によると、VRChat民は初心者に優しいらしい。
その情報を元に私はいかにも初心者らしい動きに徹した。
丁寧に操作方法が記載されているハシゴに登れないフリをしてみたり。
無駄に大きくひとりごとを言いながら、チュートリアルを見たり。
バーチャルになったとはいえ、受け身に、話しかけてもらおうとする愚かな私という中身は変わらない。
そんな私を救ってくれたのがシキさんだった。
彼は普段から初心者の案内をしてくださっているらしく、ちょうどその時も同じく初心者の人に案内をしていた。
私は案内を受けていたMochiさんの横に寄って行き、一緒に案内してもらうことにした。
なんたる図々しいことか。
気をつかって混ぜてくださったシキさんとMochiさんに感謝である。
集合写真
チュートリアルワールドには、最後に初心者がカメラを操作して、集合写真を撮るというイベントがある。
案内してくださった方とさらなるお近づきのチャンスを得られるこのイベント。
ワールド制作者様には頭が上がらない。
現実での集合写真では、周りを隠さないよう配慮して最後尾になっていたが、ここではその必要はない。
ロリっ子アバターで、堂々と集合写真の前列に映れることの喜びを噛み締める。
カメラの操作は思ったよりも難しく、拙いながらもしっかりと記録に残した。
いつかこの写真を見返して、「ああ、この時は初々しかった」と感傷に浸れるように。
いつかこの文章を読み返して、心を温かくできるように。
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