【Audible】町田康『記憶の盆おどり』朗読:古川照之
『記憶の盆おどり』
著:町田康
朗読:古川照之
64分
作家の元を、若い頃に捨てた女とそっくりの女が、しかもその当時の姿のまま現れる、
という所から始まる物語。
色々な謎が生まれ、それらが解決しないまま進み続けて、
度々「忘れた」という言葉が登場し、記憶があやふやになっていく。
進むうちにこの「忘れた」が登場する度に、
「待ってました!」という気持ちになる、パターンの面白さがある。
そしてストンと、何もかも回収する結末に「えっ…」となる、恐ろしいお話でした。
朗読の古川照之さんの淡々とした感じに、「忘れた」のフレーズがマッチして面白さが加速します。
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