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Amazonファーマシー

厚生科学審議会の医薬品医療機器制度部会が7月25日に開かれ、薬局が行う調剤業務の外部委託について一包化に限って認めるとされました。
さらに、委託先は同じ三次医療圏内の薬局に制限されます。
既に国家戦略特区として調剤業務の一部を委託する事業が大阪市で始まっています。
この規制緩和が広がると、薬を作るところと、提供する薬局が変わる可能性があります。

7月23日にはAmazonが全国の大手薬局チェーンと組んで、オンライン上にAmazonファーマシーを開始しました。
電子処方箋が発行できる医療機関と薬局が前提となっています。
Amazonは単なるオンラインショッピングサイトではなく、在庫をストックしている倉庫の運営をAIやロボットを使って効率化するノウハウがあります。
既存の薬局は店頭での対人業務に特化し、薬を作って配送する作業はAmazonがやる、という機能分化が実現する可能性が考えられます。

前述の通り、現在は三次医療圏に限定となっていますが、将来的にはその規制が取り払われる可能性もあります。
また、薬局業務がオンラインに切り替わっていくのに、診療がオフラインというのもおかしな話です。

オンライン診療→電子処方箋→オンライン服薬指導→Amazonが薬を作って配送、という診療体験が広がるかもしれません。

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