俳句、詠んでみましょ~よ!
こんにちは、プランナーのはるです。
突然ですが、皆さん。
四季、感じてますか?
少し言い換えるとすれば、四季を楽しむことは出来ていますか?
気温の移り変わりは室内でも感じることが出来ますが
動植物の変化や空模様の移り変わりは外に出ないと分からないものです。
テレワーク環境に身を置く人も増え
外出する機会が失われつつあるこの頃ですが
皆さんは四季を体感する事が出来ていますでしょうか。
私は「自宅こそ至高…布団は我が城である」と思っている
スーパーインドア人間なのですが
今回はそんな私が最近おこなっている「四季を楽しむことが出来る趣味」
俳句作りについて紹介しようかなと思います。
■まず俳句ってなんだ
俳句とは「5・7・5の計17文字で、季節についての文を作る文学」です。 よく短歌と混同されがちですが
短歌は「5・7・5・7・7で様々なものについて文を作る文学」となります。
ルールは、先程記述した通り
・17文字のみを使用する
・5文字→7文字→5文字のリズムで表現する
・季語(季節を表現する単語)を1つ入れる
というシンプルなものです。
有名な俳句、松尾芭蕉の句
「古池や 蛙飛び込む 水の音」
を例に挙げると
5→7→5になっていて17文字であり
「蛙」という春を表現する単語を使っていますね!
上級者は17文字前後の文字数で表現したり(字余り、字足らず)
5,7,5のリズムを崩したり(自由律俳句)
季語を入れない(無季俳句)、季語を複数入れる(季重なり)など、
難しい技術を使ったりします。すごい。
難しいものと捕らわれがちなコンテンツですが、
こうして改めてルールを見てみると…
ほら、なんか作れそうな気がしてきませんか?
■俳句作りの楽しさ
俳句を作る上で楽しいと思う点は3つあります。
①自分の体験を掘り下げて、ひとつの形にするところ
17文字というのは実際に俳句を作ってみると案外短いものです。
その中に自分が伝えたい事、相手に想像させたい情景を詰め込むのは
中々難しい作業になります。
なので俳句を作る(詠む)際には
「自分がこの季節の何に、どのように心を動かされたのか」
について掘り下げ、ピントを合わせていく必要があります。
まるでカメラのシャッターを切って日常の美しさを切り取る行為を
文字で行えるという部分が俳句の1つの楽しさなのかなと思っています。
②日常の「あ、いいな」を手軽に遺せる
俳句作りをする際には、特別な道具がいりません。
自分の脳みそさえあればいつでもどこでも想いを遺せるというのが
俳句を気軽に楽しめる理由の一つではないでしょうか。
(※俳句ガチ勢になると「歳時記」という
季語がまとまった辞書のようなものが欲しくなってきます)
(※これがあると俳句作りがレベルアップします)
③「季語」が持つ空間の広がりが果てしない
例えば、春の季語である「桜」
これを使って俳句を詠んだとします。
一面の白ピンクの景色、大きく開いた花…
お花見の楽しさや、新生活の緊張など
「桜」だけで人それぞれ思い浮かぶものが違うのではないでしょうか。
また、「桜舞う(5字)」をどこかに組み込めば、春の風がそよぐ長閑さが。
「桜散る(5字)」を組み込めば、春が終わる寂しさが表現できます。
一つのモチーフで繊細な心理描写を描き分けることも可能です。
皆が共通に思う季節への想い、実体験だったり
自分だけの考え方や思い出を表現し、また読み取ることができるのが
季語の重要な役割。そして俳句の楽しさだと思います。
■最後に
俳句作りの楽しさ、お伝えできたでしょうか?
是非皆さんも日常を素敵に遺す手段として、俳句を詠んでみて下さいね!
最後に私が最近詠んだ句をひとつ。
「瀞にきて 花は筏を 組みはじめ」
それではまたいつか!