これに気づかないとキツイ…　マイナスの思い込みがもたらすネガティブ連鎖　【通読目安：５分】

僕は、中途半端な人間だった。

飽きっぽく、何をやっても長続きせず、自信がなく、物事や人間関係、あらゆることに対して、踏み込むことを恐れた。極端なほど、拒絶を恐れていた。
それはときに、自己犠牲的な優しさを生み、自分の中にある痛みを無視することになり、心を疲弊させた。

いったいなぜそんなことになったのか。

答えを先に言ってしまうと、僕にとって拒絶されることは、"存在の否定"だった。
だから極端なほど、拒絶されることを恐れた。
その恐れが、自分を苦しめるとも知らずに・・・

皆さんにも参考になることがあるかもしれないので、そうなってしまった理由を書いてみようと思う。

僕は三人兄弟の末っ子として生まれた。
上の二人とは、５歳、７歳と、歳が離れており、子供のころに兄弟喧嘩をしても、まず勝てなかった。
小学校１年生が、六年生や中学生と戦っても、まず勝てない。
それでも何か、これというもの・・・勉強ができる、スポーツ万能、芸術的才能など・・・があればよかったが、残念なことに、どれもなかった。

勉強は軒並みダメ、スポーツは、個人競技ならまだいいが、野球やサッカーやバスケなど、集団スポーツはダメ。
兄二人は、けっこう勉強ができて、部活でもそれなりに結果を出していたため、僕の中には、自然とコンプレックスが出来上がっていった。
唯一、自分が面白いと思えて、それなりだったのは、絵を描くことだったが、勉強ができない僕のすること、親はそれを評価せず、そんなことより勉強をしなさいというスタンスだった。

親にその気はなかったかもしれないが、兄弟と比べられ、親戚・・・こちらもけっこう勉強ができた・・・と比べられ、わりとできる同級生と比べられ、成績の悪さで怒られ、自分からこれをしたいと思ったことは否定され、自分という人間、個人を認めてもらえなかったために、ウジウジしている感じになり、イジメに遭い、自信を喪失し、常にビクビクしているようになった。
表面上は普通にしているつもりでも、内側では常にビクついていたわけである。

その結果、以下のような思い込みができてしまった。

自分が何を言っても否定される。
親の期待に応えられない自分はダメ。
勇気を出して踏み込んでも拒絶される。
自分は人に受け入れてもらえない人間。

そして、その思い込みが、僕を長く苦しめる悪循環を作っていった。

人に何かをお願いしたり、自分の意見を言うことができなくなり、どうせ拒絶されると思っているから、自分という人間を出さなくなる、そうなると、人との付き合いも表面的なものになり、何かにチャレンジしようと思っても、自分はダメな人間だと思っているから、やることが中途半端になる。

しかし、人間は仲間外れにされることに恐怖心を持っている生き物である。
だから、人に認めてほしい、愛されたい、受け入れられないという思いが強くなるが、受け入れてもらうような、それなりに深い関係になるには、踏み込まなくてはならない。でも踏み込むことは拒絶されることという思い込みがあるから、結局踏み込めず、自分の気持ちを言わず、相手に合わせるような態度を取るから、相手にとって軽い存在となり、その状況がさらに自分を孤独にして、自分は人に受け入れてもらえない人間という自己否定を強め、何をするにも自信が持てず、行動が中途半端になり・・・

そして、相手の言うことを受け入れないと拒絶される・・・自分の存在を否定される・・・という恐怖に支配されてしまい、自己犠牲的な優しさを持ってしまったり、苦しくても、嫌だと言えなかったり・・・
苦しみを内側に溜めていき、自己否定的な自分ができあがってしまった、というわけである。

幸い今は、そういった思い込みは解消され・・・思考の癖として出てくることはあるが・・・生活に支障がない状態になっている。

僕のnoteでは、主に自分で書いている物語(小説)を公開している予定だが、その他にも、どうやってそのネガティブの連鎖から脱出したのかとか、雑談的なことなど、いろいろと書いていこうと思っている。
役立つ記事、面白い記事を書くことも大事だけど、それ以上に、自分が楽しい、面白いと思えるものを書いていきたい。

いろいろな繋がりができるのもいいなと思っているので、気軽に声かけてください＾＾