【福井県】九頭竜川から平泉寺白山神社へ
秋冬の季節、北陸の天気はたいてい悪いです。
この時期、晴れたら御の字であったりするのは、地元民以外はあんまり知られていないのかもしれないけれど。
SNSの写真だけで、綺麗な景色を期待しちゃいけない。
その中、覚悟して大野から勝山まで友人の車に乗っけてもらって彷徨いてきました。
まずは、岐阜県の白鳥ICから九頭竜川へ。
紅葉が綺麗なところなのだけれど、この辺の道路は予算の関係とか雪の事情とかで、ずーっと工事をしている。
(その日の夜、居酒屋でたまたま隣り合った工事関係者の方によると、完成も見えてきたらしいけれど)
新しく道ができあがれば、岐阜県からのアクセスが格段によくなって行き来しやすくなるだろうという話。
その日、幸いなことに、午前中は晴れ間が見えて、紅葉が拝めました。
夢の架け橋の側には駐車できるちょっとしたスペースがあるけれど、狭いので停められない場合もあるのでご注意を。
そこから夢の架け橋まで、歩いて5分もかからない距離。
11月17日時点での紅葉は、こんな感じ。
構図云々が悪いのは、ご容赦を
大野へ向かう途中、似たような駐車スペースはいくつかあります。
『道の駅九頭竜』に着く頃には雨が本格的に降り始めたのは、仕方ないやね。 道の駅九頭竜には、15分ごとに動く恐竜模型があって、なかなか高い完成度。 身体を上下左右しながら、前足、目や口など動かしながら、鳴き声をあげたり。
販売スペースは小さいけれど、地元の方が作る持ち帰りができる舞茸弁当とかおにぎりとかも売っています。
ちょい休憩にはいいかも。
次に行ったのは、友人の希望により化石発掘体験ができる『ホロッサ』。
次の日行った恐竜博物館でも出来るそうだけれど、予約枠がすでに埋まっていたため他で探した結果、こちらでお世話になることにしました。
要予約ではあるけれど、飛び込みでもイケるんじゃないだろうか?
道具一式貸し出してくれて、一時間、大人一人1050円也。
化石が見つかって、そうでもない重要度のものなら二個まで持って帰ってOK。
海の植物の化石などが見つかりやすい区画と、ワンチャンアンモナイトとか見つかるかもしれない区画に石が分けられていて、トンカチを片手にひたすら割る。
残念なことに、自分は小さい枝っぽいのを一個しか見つけらなかったけれど、楽しかった。
やり方や、化石かどうかわからなくても、係員の人に聞けば教えてくれます。
(田舎なのでちょいぶっきらぼうな人柄に感じたとしても、ご愛嬌範囲。根は当たり前に親切なのが福井県民。自発的な交流推奨)。
そこから、振り続ける雨の中、現在は無料の高速を使い勝山方面へ。
多分、いずれは有料になるかと思うのだけれど、便利。
で、平泉寺白山神社。
宗教界のスーパースターの一人、泰澄が開基したと言われる白山を祀る白山神社は石川県、岐阜県、福井県の三か所にあって、内、福井県の平泉寺白山神社は、一向一揆で焼かれる以前は一大宗教都市であったそう。
なんで焼かれたかは、優遇されすぎで農民の反発くったとか、内部の不和があったとか色々な要因が推測されています。
なにせ信長による比叡山焼き討ち以前の坊さんたちのもつ権力は、かなり行き過ぎたものであったようであるし。
福井県というのは明治の神仏分離令を通過しても尚、信仰に篤いのか、今でもやたら寺が多い地域であるというのもあるかもしれない。
本家が嶺南のうちの親戚も、同じ県内にしても宗派がぜんぜんかぶっていなかったりするし。
一宗派ばかりの権力が強まると、他の宗派は良い気もしないだろうと、勝手に想像してみる。
というわけで、平泉寺白山神社は、現在でも地道に発掘調査が進められていて、当時の生活を忍ばせる発掘品や石畳の石の裏ひとつずつに経文が書かれていたのが見つかっているとか。
それらの一部は、歴史探遊館まほろば(無料)に展示されています。
今は、苔の美しい神社として整備され、観光地化しています。
特に、雨の時期、六月七月が美しい……
というところなのだけれど、境内が広いので、全部みて回るにはそれなりに体力と時間が必要。
本社、三宮をのんびり回って、一時間からが目安。
発掘現場の方まで回ると、もう少しかかると思われます。
そして、室生寺ほどではないにしても、石階段多い。
街歩き用のシューズを履いていると、雨なので、特に降りる際に滑りそうで怖い。
また、手作り感満載の階段なので、段の高さがまちまち。
なので、行かれる方は、その点でご注意をば。
自分は足や膝関節があまり良くないので、ちょっと辛かった。
でも、それさえクリアーできれば、良いところ。
山登りが趣味の友人は、楽勝。
入り口前にある『まつや』、ソースカツ丼とおろし蕎麦のセット、1500円也。
お腹いっぱい! おろし蕎麦単品であれば、750円也。
蕎麦が美味いです。
尚、店前の駐車場は神社の共有駐車場でもあるので、駐車場脇にある箱に駐車料300円を支払ってあげて下さい。
その後、結構な雨で(自分が)他に観光する根性をなくしたせいで、その日の宿に予定より早く直行。
三時でもうすでに、太平洋側であれば日暮時並みの暗さ。
また大野に走って戻って、宿は、noteでもお馴染みの荒島旅舎さま。
予約時間より一時間早く来たにも関わらず、受け入れてくださってありがとうございました。
階段は、ちと急で怖かったけれどな。
二段ベッドの上を使用する場合は、ストッパーがほとんどないので、寝ながら暴れる人は壁際で寝ることを推奨かな?
羽布団を使用。マットレスは硬め。
スタッフさんも優しくて、聞けば、地元のおすすめの店とか全部答えてくれます。
(ただし、田舎で個人店だと開店閉店時間が、かなりフリーダムだったりするので、要注意)
遮光カーテンでないため陽がさすと明るいとか、壁が薄くて五月蝿いかも、という注意があったけれど、街中で暮らす身としては充分に静かだったし(夜中にしばしば若者や外国語のでっかい話し声が聞こえてくる環境なんす)、天気のせいで明るさも気にならなかったです。
ホステルなので、サービスは最低限なのだけれど、おそらく余程でない限りはひと組一室で個人の距離も確保できるため、この手の宿で人との交流が苦手という人にもいいかもしれないです。
ほんと、お世話になりました。
ちなみに、大野市はほとんどが地下水を使用しているので、蛇口からの水も直で飲んでもとても美味しいです。
水質はすごく柔らかい。羨ましい。
水深によって味も違うそうで、管の位置によっては隣ブロックと味が違うそう。(深い方が美味しいんだって)
近年、温暖化の影響により山からの雪解け水の量の影響も受けているようで、それも含めて自然との共生感が強く感じられる地域です。
なので、大野の味噌と醤油と酢と酒を買って帰りましたよ。
尚、余談ではあるけれど、来年の初夏頃に勝山に新しく星野リゾートさんがオープンするそうで、それでまたこの辺の人の流れが変わるかも、です。