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電通「もっと使わせろ」の初出を探す

もしネット歴がそれなりにあるなら、ネットのどこかで見たことがあるんじゃないかと思います。電通PRセンターの「戦略十訓」を。曰く、こういうもの。

1. もっと使わせろ
2. 捨てさせろ
3. 無駄使いさせろ
4. 季節を忘れさせろ
5. 贈り物をさせろ
6. 組み合わせで買わせろ
7. きっかけを投じろ
8. 流行遅れにさせろ
9. 気安く買わせろ
10. 混乱をつくり出せ

なるほど、電通はこうやってモノを買わせるのか……と感心したりして。ただこれ、ネットのコピペでしか知らないので、初出はなんなんだろ?と気になりはじめました。

鬼十訓

まず電通には、上記より前から「鬼十訓」というのが存在していました。作ったのは電通を現在の規模に成長させた四代目社長・吉田秀雄。公式サイトによれば1951年制定のよう。電通創業51年を前に作ったようです。

1. 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。
2. 仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。
3. 大きな仕事と取り組め、小さな仕事は己れを小さくする。
4. 難しい仕事を狙え、そしてそれを成し遂げるところに進歩がある。
5. 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。
6. 周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。
7. 計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
8. 自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。
9. 頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。
10. 摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。

電通「鬼十訓」(昭和26年制定)

2015年に新人女性社員が自殺し過労死が問題になったことで、電通は2017年からこの鬼十訓を言うのはやめたようです。

で、これとさっきの戦略十則は別に似てないですね。これが元ネタではないようです。

戦略十訓

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