通訳者、ざんねんな案件
こんにちは、ブライトウーマンワールド代表・通訳者のえりりん(高瀬惠理)です🌈
『ざんねんないきもの事典』という本がけっこう売れているのをご存知でしょうか。人間から考えるとなんでそんな進化になってしまったの?というのを紹介しているとのこと。大人になると、ついつい、物事には『これにはこういう理由があるんだ!』、『将来的に、こういう役に立つんだ』という明確なものが欲しくなったりします。
でも、全てに理由がなくてもいいと思うし、後から振り返った時に、『理由があったんだ!』と気づいてもいいと思います。
なんでも理由をつけようとする世の中だからこそ、この”ざんねんな〜”シリーズがうけているのかなぁと。
また、関西人的には、うまくいかなかったことはネタにして笑い飛ばしてしまえ、というのに近いのかな、と思ったり。
これまで、このnoteには、できるだけ他の人に役立つことを念頭に書いてきましたが、たまにはこの”ざんねんないきもの”シリーズを模倣して、”ざんねんな案件”シリーズを書いて、笑い飛ばすのもいいかなぁと思い至りました。
特に、駆け出しの頃は、通訳しているより待っている方が長いなど、「この案件、引き受けた意味あったのかな?」と落ち込むこともしばしば。
でも、ざんねんではあっても、無駄な案件は1つもないと思っています。
一緒に笑っていただけると関西人冥利に尽きます🧡
保険としての通訳者
ある時、”京都賞”(wikiより⏩1984年に創設され、翌年から顕彰が始まった。毎年、「先端技術部門」「基礎科学部門」「思想・芸術部門」の3部門4授賞対象分野の専門領域において優れて顕著な功績を残した人物を讃え、京都賞メダル、ディプロマ(妙心寺管長が揮毫した賞状)、副賞1億円(2017年までは5000万円)が贈られる。)の授賞式での言語サポートをして欲しいという依頼がきました。
よくよく聞いてみると、Q&Aの際に、海外から来られたスピーカー(おそらくインドの方🇮🇳)が同時通訳された質問の意図を理解されなかった場合のために、スピーカーの後ろに終始座っていて、何かあれば通訳してほしい、というもの。
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ですよね。同時通訳が入っているのに、そんなことある!?
と思ったのですが、とにかく万が一のために居て欲しいとお願いされたので、引き受けました。
結果は
さすが同時通訳者の先輩(存じあげない方ではありましたが)。つつがなく、セッションは進み終了しました。
私が対応したこと、と言えば、同時通訳を聞くためのレシーバーの装着方法とチャンネル設定をお伝えしたことと、ひたすらクノイチ忍者のように息を潜めていたことくらい。。。
でも、さすが京都賞受賞者の方々の発表!私にとっての”クノイチセッション”が始まるまでは、錚々たる先生方の発表を聞いていたのですが、AI•シンギュラリティ•ディープラーニングなど、最先端の技術についての知識を無償で得ることができました📝(むしろお金💰を貰ってぐらい!?)
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