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132 この時期の高3担任について

先日、ある講演を聴いてきました。軸が戻りました。最近の自分を不甲斐なく感じてたので、魂が震えました。

「忙しくて」という言葉はあらゆるものの免罪符になりがちですが、この時期本当に忙しい。大学受験業務です。

ややもすると受験のテクニックというか、スケジュールや数字や模試の判定で動きがちになります。この成績ならどこどこの大学に行ける。

「行ける? 行って何をするの?」

っていうのを、本当に先生は考えているのか。問題演習中心の授業もしかり。小学校や中学校でやってきたいろんな力を伸ばすいろんな手立ては見事に受験のシステムに絡め取られていきます。

はっきりいって、あの涙ぐましい努力はいまの高校生たちの授業やあんなこんなは役に立っているようには思えない。子どもは連続してるのに、子どもたちが学んでいくシステムは確実に断絶しています。

そんなことを思ってます。僕は大学なんかどこでもいいって思ってます。本心です。だからこの業務が不毛に思えてなりません。

どんな大人になりたいか。なんでそうなりたいか。これを抜かして受験とか大学なんかない。どんな仕事につきたいか。これさえもどうでもいい。そんなふうな話をたまに生徒にするとハッとした顔つきで聴いています。

近くにいる者として、手加減せずにどうでもいいことはどうでもいいって言っていこうと思います。

今日もどこかで入試が行われているでしょう。みんなの幸運を祈ります。

スギモト