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梅田のレコード屋巡り

私はJazzをやっていますが、Jazzをやっていると憧れるのがレコードです。Jazzが今よりももっと盛んだった頃、CDはおろか、カセットテープすらない時代、LPレコードが主な媒体でした。
そのせいか、Jazzと言えばレコードです。レコードの音は聴き疲れしない暖かい音で、CDやストリーミングといったデジタル媒体には無い良さがあります。生演奏にも近い音と言えます。デジタル社会のこのご時世、しばしば忘れてしまう感覚なのかもしれません。

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レコードは、針で溝の凹凸をなぞることにより針を振動させて、コイルに振動を伝えて音を得ます。再生する度に物理的な仕組みで音を出すという、ソフトで完結してしまうこの時代、ある意味贅沢なのかもしれません。
そんなレコードですが、CDやストリーミングでは出回っていないレコードも中古レコード市場には存在し、基本的にはお手ごろな価格で入手することができます。
今日はそんな中古レコード屋巡りをJazz研の友人とした記事となります。

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梅田にはいくつかJazzの中古レコードを取り扱うお店があるのですが、今回はDisk Unionで気になるものを購入したのち、Seeedでマスターと話しつつ気に入ったものを購入してきました。
翌日は所属するJazz研究会の1回生デビューライブということもあり、両日とも、たくさん音楽の話ができ、非常に有意義な2日間だったと思います。
今思えば、しばらく音楽関係の人と音楽の話で盛り上がることが無かったように思います。やはり、楽しかったですね。

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レコードの紹介
①Disk Union購入分
Sonny Rollins - What' New
Art Farmer & Phil Woods - What Watch Happens
Shakatak - Night Birds
George Benson - Collection

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一通り見て気になったものを購入しました。
・What's Newはジャケ買いです(笑)けっこうRollinsのジャケットはセンスあるものが多いです。
・Phil WoodsやArt Farmerはよく聴き、Michael Legrandの曲も好きなのですが、What Watch Happenが入っていたので、少し高かったですが買ってしまいました。シェルブールの雨傘が公開された4年後の1968年の録音で、勢いのある演奏です。Phil Woodsのあの音は当時からなんですね。
・実は、Shakatakが以前から好きで、かなり安かったので、Nights Birds買っちゃいました。今までもこのアルバムはストリーミングなどでよく聴いていましたが、ジャケット写真の細かな描写は全く気付いていなかったので、レコードを買って初めて描かれている内容を読み取ることができました。やはり、レコードの存在感っていいですね!!

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②Seeed購入分
Clliford Brown & Max Roach
Lalo Schifrin & Bob Brookmeyer - Samba Para Dos
Bob Brookmeyer Quintet - Traditional Revisited
Bob Brookmeyer - The Dual Role of Bob Brookmeyer

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・Clliford Brown & Max Roachはずっと好きだったアルバムで、特にJoy Springが好きです。転調してく所がとても気持ちよい(演奏はムズイ)名曲です。この曲を聴くたびに、Clifford Brownには長生きして欲しかったと感じます。わずか25際で事故死してしまいましたが、多くのいい曲を遺しているので、もし後10年でも生きていたら、Jazzの歴史は変わってたのではないかなとも思います。しかしながら、私と同じ年齢でこんなことができるのはすごいなと思い知らされます。23歳の時の録音です。
・さて、私はValve Tromboneを演奏しているわけですが、実はあまりValve Trombone奏者のBob Brookmeyerの演奏を聴いてきませんでした。あまり演奏が好みでないと思っていたためです。しかしながら、Seeedのマスターとお話ししつつ、Bob Brookmeyerのレコードを聴くと、全く印象が変わりました。Bossa Novaや歌モノの曲にぴったりの演奏をしていた奏者なのだと感じました。
・レコードを選ぶ際、マスターとコミュニケーションがとれるお店は、単に好きなレコードを購入するというだけでなく、Jazzの話も多く聴くことができるのが良いところです。それが自分にとって未知の新しい領域に進むことができると思います。
Seeedでは試聴も良いスピーカー(ジャズ喫茶にあるぐらいの大きさ)で聴くことができるので、ひとつひとつの音が高い解像度でよみがえってきます。奏者がそこで演奏しているような感覚に浸りつつ、レコードが選べるのもとても良いところです。

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帰宅後、早速レコードを聴いてみましたが、やはり音がいいですね。
クリアとかノイズが少ないというのではなく、音が自然と言いましょうか。
より生演奏に近く私は感じます。
そして、今回、Joy SpringをストリーミングとLPで聴き比べもやってみました。
大音量で聴いた際、不思議なことに、レコードでは心地よく聴けるのに、ストリーミングの音は耳に刺さって聴こえるように感じます。
どうも、ストリーミングの方が音の立ち上がりが鋭く知覚されることによる様です。
原因はデジタルとアナログ間の変換によるものなのか、それとも、レコードでは音が丸く記録される傾向にあるのか。そのあたりの真相は分かりませんが、レコードが心地よいということには変わりありません。

やはり、レコードの音は最も生演奏に近い録音だと思います。音楽が好きな人は是非レコードを購入してみてはいかがしょうか?

最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。


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