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オリジナル版・プロレス深夜特急……第8回
国境から8時間。乗客たちが降りる準備を始めている。終点グアテマラシティは近いようだ。窓のそとには原生林から一転し、近代的とはいえないまでも、文明の香り漂う都市の光景が広がっている。バスが信号で止まった。通りを行き交う人々。その中に、水色のスーツを着た紳士がいた。何かを齧っている。スイカだった。オレは何の気なしに、その紳士をを眺めていた。すると……
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国境から8時間。乗客たちが降りる準備を始めている。終点グアテマラシティは近いようだ。窓のそとには原生林から一転し、近代的とはいえないまでも、文明の香り漂う都市の光景が広がっている。バスが信号で止まった。通りを行き交う人々。その中に、水色のスーツを着た紳士がいた。何かを齧っている。スイカだった。オレは何の気なしに、その紳士をを眺めていた。すると……
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