伝統的な日本式プロレス稽古の合理性
ここ数年、海外でプロレスを教える機会が多い。つい先日も韓国の新興団体で2週間の指導をしてきた。海外の若い選手を教えるつど、切実に感じる。日本の伝統的なプロレス稽古で育てられた若者たちは、実に芯がしっかりしているな、と。では、その芯とはどういうものを指すのか。それ以前に、伝統的な日本式プロレス稽古とはどういったものなのか。
まず、伝統的な日本式プロレス稽古について。オレがこれまでIWAジャパンの荒谷さん(剛竜馬のオリエンタルプロレスから派生)、大日本のサクラダさん(日本プロレスから派生)、SMASHのAKIRAさん(新日本から派生)、WRESTLE-1の武藤さん(新日本から派生)、全日本の秋山さん(全日本で派生し)などの指導を目にしてきた限り、誰の稽古も多少の違いはあれど、根本的には同じというか、その根っこはひとつなのである。何がどうひとつかというと、踏んでいく過程、おこなっていくことの順番がほぼ同じなのだ。段階的に書いていくと……
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