「身の危険を感じた」それがG1クライマックスなのか
ジェイクが新日本プロレスのG1クライマックスに参戦する。昨夜たまたま、新日本公式に上がっていた参戦直前インタビューを読んだのだが、まあその面白いこと。
今後のジェイクが新日本とどのようなかかわり方をしていくのかは知らないが、とりあえずは外敵として参戦する以上、絶対に欠かしてはならないのが、いつまでも継続して醸し出していくべき「異物感」だとオレは思う。オレも、新日本に参戦していたころはそれをいちばん大事にしていた。いつまでもそれを維持できるよう。異物感を消失し、他の選手と存在感的に同等になってしまった瞬間から、外敵はその価値を完全消失してしまうと思うのだ。
そんなオレも、多大なる異物感を継続して醸し出したまま、一度だけG1に参戦したことがある。あれは2009年。早15年前のこと。A、Bどっちのブロックだったのかは忘れてしまったが、そのG1で戦った相手をいま調べたら、ジャイアント・バーナード、矢野通、田中将人、棚橋弘至、真壁刀義、大森隆男という錚々たるメンツであった。
2009年。オレは、プロレス界で忌み嫌われていたハッスルに所属していた。そんなオレが、天下の新日本プロレス最強を決めるシリーズでどのようなことを経験し、なにを考えて過ごしていたのか。そして、いまの時代では信じられないほどの観衆の敵意を浴び、会場にいた身内同然の某女子プロレスラーが「身の危険を感じた」というほどの時代性とはなんだったのか。一つずつ、丁寧に紐解いていくように振り返ってみたい。もしかするとそこから、今回参戦するジェイクがいかに立ち居振舞うべきかのヒントだって垣間見えてくるかもしれないのだ(いまさらねえけど)。
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