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二冊の本に気付かされた男女レスラーのある大きな違い

二冊の本を同時並行で読み終えた。

一冊は『GスピリッツVol73』。もう一冊は『全女極悪ヒール女王最狂伝説』(宝島社刊)である。

Gスピリッツは昭和プロレスにまつわる歴史検証やインタビュー、さらには海外の古い記録などを中心とした、オッサン世代にはたまらない雑誌。全女の本は、例の極悪女王の配信に合わせ、主にドラマの登場人物の本物である選手たちへのインタビュー集だ。

で、これらの本を同時並行に読み進めていくうち、ある大きな男女の違い感を抱いたのだ。ただし、Gスピリッツは刊行以来ほとんどの号を読んでいるので、それにより積み重なっている「昔の選手へのインタビュー」への印象も参考としていることを断っておく。

Gスピリッツは今号もそれ以前も、昔の男性選手のインタビューでは「誰々はとんでもない野郎だった」とか「あのときの〇〇は実はこうなるはずだった」という、一見サラリとした暴露話が実に多い。正直「ここまで赤裸々に語っている雑誌が傍らにありながら、いまでもプロレスはガチだのヤオだのブックだの言い続けてるファンたちの神経ってどうなってんの?」といったレベルの、それはもはや株式上場をきっかけに舞台裏事情をカミングアウトしたWWEとその周辺なんて目じゃないほどの話がゴマンと掲載されている。

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