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8.英語で伝えると2割減のパワー

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前回のお話はこちら↑


ブラウン君への1人茶番が終わってから、トーマスに会いたいといわれ、彼のところに向かった。

彼は優しい笑顔で迎えてくれ、また少し散歩した。

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公園のベンチに腰掛けると、彼が深いため息をついた。
「僕はアンジーにとても惹かれてる。
日本人がカップルになるとき、どちらかが告白しなければならないってネットで調べたんだ。
僕はまだ告白してなかった。
僕の彼女になってくれない?」

と言われた。

心の中では思いっきりNO!だった。

彼氏を作る気がなく、私はただ友達がほしかった。
なんなら数ヶ月後には日本に帰る。
未来のない恋愛を始めて、大事なイギリス生活を彼氏と一緒にいるだけの時間にしたくない。

(が、イギリス人は例外)
真剣交際するならイギリス人以外興味がなかった。
それは人種差別だと言われるかもしれない。
それでもいいから、イギリス人ブランドは私の中でとても輝いて見えた。二重国籍でない、生粋のイギリス人に特別なフィルターが掛かっていた。
よって、トーマスの入る余地は無かった。

答えを伝えるために、言葉を選んでいたら追い討ちをかけるように

「もし、彼女になれないなら、もう会わない。
心が苦しくなるだけだから」

と言うのだ。

フハハハハハハハハ
心の中で妙な笑いが止まらなかった。
面倒だな。グハハ
とかなり冷酷アンジーが出た。やなやつだ。すごく嫌いだ。

「彼氏は作る気ないから、あなたと会うのをやめます。」と言葉を選ぶのはやめて超ドストレートに伝えた。

英語圏ではストレートに伝えてもなぜか2割減のパワーになるから不思議。
よってこれは極普通の回答だ。

プロポーズまでまだあと542日。

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