買わない暮らしへの招待
「買わずに暮らす」ために
「足るを知る」ことはとても重要である。
「あるもので賄う」ことができるように試行錯誤することも求められる。
だから誰でもできる、最初にやることは節約である。
と思っただろうか。
そうではなく、まず最初の一歩は
「自分の持ち物を人に譲る(give)」である。
新品未使用に限らず、どんなものでもいい。
譲る相手のことをよく考えれば自ずとわかるはずだが、
見た目が整っているだとか
きれいにラッピングされているだとかは
問題ではない。(包装にコストをかけるのはBuy Nothing Project としては反することでもある)
相手にとってきっと役にたつもの、
きっと喜んでもらえるだろうものを
よく吟味して探してみてほしい。
その人との会話を思い返して、なにか思い当たることはないだろうか。
例えば出産予定のある人へのギフトなら、
使わなくなったベビーカーやチャイルドシート、
サイズアウトした子供服、おもちゃや絵本などが挙げられる。
ここで、新品のモノを買ったり、カタログを贈ったりするのは
「自分のもちものを譲る」ことにならないので
立ち止まって再考してほしい。
買わない暮らしでは、対面での関係の中で物事が動いていくので
相手の意向をよく確認してから give するのがポイントである。
私がこれまでに人に譲ったものは
既製品はもちろんのこと、時間、労働力など。
手作り品も。調味料、ジャム、炊き込みご飯、etc…
お裁縫が好きなので着物をリメイクしてアンダーパンツを作っている。
これも、この人なら喜んでくれそう、役立ちそう、と確信できたときに
give を実行した。
自分のものを適材適所に導く(giftとして成立する)には
相手との対話が不可欠である。
それを省略したい、面倒だ、と思ったときに
人はいろいろな対価を支払って
よく知らない人(業者)に委ねるのだろう。
「なんでも買う(お金で解決する)暮らし」では
会話がなくてもいい。
「買わない暮らし」は人と繋がっていく。
お金を全く使わずに生きていくことは難しいけれど
「人と人」との間でずいぶん多くのことが賄える。
興味を持っていただきありがとうございます。励みになります。「分かち合い」によって解ける問題があると考えBuy Nothing Project にいみを立ち上げました。ご意見ご感想もぜひお寄せください。