SaaS定点観測マガジン -ZOOM- 寄り道
今月末に決算発表を控えているZOOMの現況確認ということで、前編でダウンロード数やレビュー評価等をチェックしました。引き続き後編でマルチプルやKPIを見ていく予定でしたが、検索数が急増していたので少し寄り道して調べてみたいと思います。
後編を楽しみにしていてくれた方がいらっしゃったら申し訳ありませんが、もう少しお待ちください。決算発表までには書きますので・・・とはいえ、前編もそんなに読まれていないのであまり気にする必要ないか(涙)
ZOOMの検索数が急増
google trendで定期的に検索数をチェックしています。7末頃から増加傾向にありましたが、ここ数日でさらに急増しています。
競合のmicrosoft teams、google meet(過去最高!)も急増しているため、ここにきてweb会議全体が活発化しているようです。
念の為、similar webでも確認したところ、同様の傾向が見られました。
検索数増加の要因は?
それでは何が原因で検索数が増加しているか調べてみます。
まずは、どこの国で使用率が上がっているか調べてみると、米国で急増していることが分かりました。
ZOOMはピーク時に迫る勢いです。
microsoft teams、google meetはどちらも過去最高になっていました。
それでは何が原因で使用率が上がっているのでしょうか?
分野毎に見ていくと、どの分野でも同様に7月末から増加傾向が見られましたが、特に増加のペースが早かったのが「仕事、教育」でした。この分野ではZOOM、google meetが過去最高の検索数になっています。
ZOOMに関して調べていくと、ロサンゼルス統一学区(LAUSD)関連の検索が急増していました。ロサンゼルス統一学区(LAUSD)は北米で2番目に大きい学区で2007-2008年の学年において、LAUSDの生徒数は694,288であり、教師数は45,473, 外の職員数は38,494となっています。
こちらの記事にあるように、ZOOMは2020/7/2にロサンゼルス統一学区(LAUSD)と正式契約を結び、「学校の3万人近くの教育者と60万人以上の学生が仮想教室に無制限にアクセスできるようになります。」となっています。また、「このプラットフォームを使用すると、教師は一度に49人もの生徒からの応答と反応を測定できます。この機能は、現在どの競合プラットフォームにおいても利用することができません。」と紹介されていました。
前編でも触れましたが、教育の分野はZOOMが特に力を入れている分野で、コロナ禍においては、無償提供を行っていました。そのお試し期間での実績が高く評価され、有償の正式契約につながってきていると思われます。(なお、ロサンゼルス統一学区(LAUSD)との契約内容は明らかにされていません。)北米で2番目に大きい学区であるロサンゼルス統一学区(LAUSD)が契約したということで、今後、他の学区や教育機関も続くものと考えられます。
ということで、今月末のZOOMの決算発表にはこのあたりの状況が反映されていると思われますので、私はポジティブな結果を期待して良いと思っています。
今回は以上となります。最後まで読んでいただきありがとうございました。今後のモチベーションに繋がりますので、少しでも収穫があればリツイートやいいねをお願いします(笑)
引き続き続き応援よろしくお願いします。
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