WEBデザインのクオリティを上げる方法
結論から言うと、
「ギャラリーサイトに載せても遜色ないか」
を問うことです。
私は過去少し経験がついてきたころ、「クライアントやディレクターにOK出してもらうデザインを」と目標を設定してました。
多くの人がそのようなマインドなのではないでしょうか?なぜならそれが一番手離れが早く結果が出るからです。考え方は決して間違っていません。ただ弊害もあります。「理解してもらえるデザインレベルに調整しよう」という考えにどうしてもなってしまうからです。
これはある意味でデザインレベルが上がったからなせる技です。ある程度スキルがないとデザインをクライアントやユーザーのレベルに合わせて調節する事は難しいです。
クライアントは本当にデザイン素人なのか
私は経験上、クライアントのデザインへの指摘で的を得ていた場合は少ないと感じていました。
もちろんクライアントからの意見をもとにデザインが良くなった事は何度もあります。ですがそれはあくまで抽象的な意見の場合に限ります。例えば「もっとインパクトが欲しい」とか「楽しい雰囲気に」とかです。逆に具体的な提案が来た時は注意が必要です。例えば「この線をもっと太くして横にこの写真を入れて欲しい」のような意見です。そのような意見を反映してデザインが崩れる経験を何度もしていた私は、クライアントはデザインの素人だという認識が頭に刻み込まれていました。
ですが実際には
×「クライアントはデザインの素人」
◯「クライアントはデザイン制作の素人」
だという事に気がつきました。
あくまで制作の素人であり、デザインを見るのは素人ではないという事です。
なぜなら広告は世の中に多くあって、私たちはプロのデザインに日夜触れているからです。
クライアントが具体的な提案をしてくる時の思考はだいたい「なんか違う」です。もうこの言葉に全てが詰まっている気がします。なんか違う。そう、「なんかよくわからんけど、なんか違う」とクライアントは感じています。
ただ、その違和感がどうすれば治るのかはクライアントにはわかりません。なので修正依頼にズレが生じます。
間違った認識
過去私は、クオリティを少し上げた時クライアントから多くの指摘が返ってきました。その内容は例えば
クライアント:「うーーんなんかスカスカな感じ」
私:(最近のWEBデザインは余白を大きく使うのに…余白詰めたら古くなっちゃう…わかってないんだな…)
という具合にクオリティを上げても理解されないと決めつけていました。
そして世の中のクオリティの高いサイトはプレゼンが上手とか、大手広告代理店パワーだ、とか自分に言い聞かせていました。
クオリティを上げてみた
ある時ふと、クオリティ高いサイトを作ってみたくて、ダメ元でギャラリーサイトに載るクオリティを目指してデザインを作成してクライアントに提案しました。それがびっくりするくらい、すんなり提案が通りました。
今回だけの可能性があるので、そこから2回クオリティを上げてデザインの提案に挑みました。やはり提案はすんなり通りました。
そして「とっても良いです」や「どれもカッコよくて迷います」のような言葉を多く頂くことになりました。
その時点で私の仮説は核心へと変わりました。
クオリティが高ければクライアントはわかってくれる。提案が通らなかったのは自分のデザインレベルが低かっただけだった。
デメリット
一つだけデメリットを挙げるとすると、時間がかかる事です。クオリティを上げようとするとやっぱり時間がかかります。
ただ私の経験上、デザイン修正の戻りがかなり少なくなるので、全体的にみると時間は短縮されているような気がします。
注意点
注意点としては、海外のサイト集とかクオリティが高すぎるサイトはおすすめしません。なぜなら言語の違いは言わずもがな、実際のサイト制作の多くはアニメーションをゴリゴリ実装する事はないし、デザイナーからみても驚くようなクオリティを出す必要はないからです。あまりにも先進的なデザインは一般の人にはさすがに受け入れてもらえない場合が多いです。
もちろんどんなクライアントでどんなユーザーか、によりますので、そこは状況をみて判断する必要があります。
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