『釣り』と『いちご狩り』の違いがわからないと言われたので考えてみた
『なんでそんなに頻繁に釣りに行きたいのか、わからないんだよね?』と嫁に言われる2号。
『楽しいから。』
それしか答える言葉を持っていないので、そう伝えると意味不明な言葉が返って来た。
『なんで?いちご狩りは、そんな頻繁に行きたくならないよね?』
嫁の発想が異次元でした。
生き物との接し方の違い
彼女の中では、釣りに行って魚を釣るのは、食材として持ち帰る事以外に理由が無いという感覚らしい。
それ、狩猟採集生活か職業漁師の発想ですよね?
自然豊かな埼玉の片隅で育った2号は、小学生の頃は近所の小川で、ひとり小鮒釣りをする事も多かった。
夏になれば虫捕り、田植え・稲刈りの手伝いでは、カエルやイナゴを捕まえてサボりまくり。
養豚で助手を命じられると、合間に運動場に出ている豚の背に乗ろうとして追われたり、体に野菜の葉を巻き付け豚にちょっかいを出して追われたり(笑)。
じーじが、『畑に巣を作った雉を捕まえる(失敗w)』と言い出せば、ワクワクしながら付いていく・・・そんな子供だった気がします。
対して、嫁は横浜出身で団地育ちの幼少期。
生き物の捕獲が、娯楽として成立するような感性はゼロの人。2号とは違い過ぎる為、定番のカブトムシ採集についても、ルールを設けられた過去があります。
釣り≒いちご狩りじゃない。。
海の無い埼玉に住む2号は、山に釣りに行きます。
渓流釣り。
餌釣り、ルアー釣り、フライフィッシングのどれもしますが、もう何年もフライフィッシングをメインとしていて、釣った魚はあまり持ち帰りません。
釣りそのものも好きですが、それ以上に渓流釣りの環境が好きな2号。数年前までは、毎週のように前乗りの車中泊で、釣りに行っていた気がします。
仮に、それで家族を養えるなら、渓流で狩猟採集の生活だったとしても、きっと苦にならないだろうと自分で思います。
嫁から『釣りといちご狩りの違いがわからない』と言われ、即答で『逆に、言ってる事の意味がわからんのですが?』と嫁に返したお互いの感性が違いすぎる夫婦。
なぜか、そんな出来事を思い出したので改めて考えてみました。
自分は、いちご狩りを楽しいと思うのか?
うん。ひとりで行きたいと思う事はないかな。
勿論、いちご狩り自体は行った事はあります。
それどころか、リンゴ狩り、ブラム狩り、ブドウ狩り、ナシ狩り、なめこ狩りなど、管理された農園での収穫体験は御座います。
楽しかった。
でもそれは、遠足のオプションだったり、初めての体験だったからなんだと思うのです。
釣り≒いちご狩りではないけれど
でもですね。
一人でいちご狩りに行くこともありました。
それは実家で育てたいちごの収穫。
じーじとばあばが畑の隅に植えたいちごの苗。
植え替えと肥料を与える以外の事は、基本的に放置なので、ここ何年かは2号が草むしりや摘果を担当するしかない状態。
出荷野菜じゃないので、春になると、いちご達はランナー延ばし放題、増え放題。
ほぼ放置で勝手に育ったいちご達の味は、販売されるようないちごには遠く及びませんが、収穫が始まれば、約3週間に渡って大量に収穫する事になります。
大量過ぎるいちごは、自宅に持ち帰っても有難がられる事もなく、半ば以上は加工される運命です。
それでもです。
食べる事、販売する事とは違う楽しみがある気がします。
野菜の収穫は、出荷に間に合うよう朝早く起き、畑に向かって作業開始。
成長して、形の揃った物を回収し、検品しながら姿を整え汚れを落として、出荷していく一連の作業の流れです。
それに対して、いちごの収穫は、気が向いた時間に畑に入り、マイペースで収穫します。
いちごを荒らす、鳥やナメクジにぶつぶつ文句を言いながら、疲れたら地べたに座って、いちごを摘まみ食いして、畑と雲を眺めて休憩取って。
同じ季節。
山にはいれば、流れに沿って渓流を上り、マイペースで竿を振ります。
他の釣り人が入った後は、『釣れないじゃん。』とぶつぶつ文句を言いながら、疲れたら岩に座って、おにぎり食べて、渓流を眺めて休憩取って。
あら、やばい。
釣りといちご狩りは違うけど、釣りといちごの収穫って同じかも。
おしまい
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