見出し画像

木造倉庫を竣工  吉秀トラフィック

「2024年」にらんだ活用を検討



 ㈱吉秀トラフィック(吉川秀憲社長、京都府八幡市)は4月に着工していた京都本社の木造倉庫を9月に完成させた。
 建設された倉庫は500坪の営業倉庫。保管用のスペースが250坪、積み替え作業用のスペースが250坪となっている。内高は6・5mある。積み替え作業用のスペースに屋根がある形となっており、悪天候下でも作業が可能だ。
 木造だがCLT構造と呼ばれる工法を採用しているため、耐火性や耐震性に優れており、リチウムイオン電池など危険物取り扱いの許可も得ている。
 新倉庫の使い方としては、2024年問題をにらみ、様々な案を検討している。
 関東など長距離運送業者が荷物を下して、吉秀トラフィックが配達を行う2次配送としての拠点や集荷してきた中ロット荷物をトレーラーに混載する拠点、また、海外からのコンテナのデバンニング作業での活用も検討している。
 吉川社長は、「SDGsの流れや林野庁が補助金を出していることもあり、木造倉庫を選択した。建築に使われた木材は京都府産の間引きされたものが使われている。新倉庫を2024年を乗り切るツールとして活用していきたい」と話している。(11月6日号)
【写真】建設途中の木造倉庫

トラック運送業界の専門紙「物流新時代」には、
関連記事を多数掲載しています。
試読のお申し込みはこちらまで。