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事業拡大し、今年中に年商2億円へ キャリアップエクスプレス
大手が入れなかった仕事も手掛け
軽貨物運送の合同会社キャリアップエクスプレス(岡剛志代表社員、大阪市、24台)は設立から4期目になる。個人宅の宅配からスタートし、現在企業配が中心。アマゾンの物流センターに入りこみ、運送では一次請けとなり、また、食材提供会社の成長に伴い12~3コースを受け持ち事業を拡大。今年中に年商2億円を超す勢いだ。
岡氏は、大阪商業大学出身。日本学生経営学会理事長を務めたこともあり、昔から独立願望が強かった。「独立するなら土台をつくれ」と先輩に言われ、大学卒業後に商社、近畿日本ツーリスト、ユーポス、公務員、社長秘書、社労士事務所と様々な業務経験を積み、たどり着いたのが物流だった。
日本経済の流れを作っている物流に魅力を感じ、軽貨物1台で起業した。
同社は、運送にプラスアルファというところに強みを持つ。岡代表は「軽貨物はラストワンマイルを担うが、品質重視。配送料=コスト削減という意識を変えていかなくてはならない。便利屋のように付加価値を持つこと。あとは社員教育が大切。大事なのは、『すいません』『ありがとうございます』ものを運ぶのはコミュニケーション。エチケットも差別化になる」と話す。
配送では運行の管理者を置いている。ドライバーは配送で一つ一つの工程で写真を撮り、グループラインで報告を上げている。「鍵返しました」など一つ一つ写真での確認作業をルール化した。これだけでも配送上のミスが大きく減っている。
引き合いは多い。昨年、福祉用具の大手から声がかった。大手運送会社でも入れなかった仕事だ。福祉用具を組み立てての配送で、1か月研修しないとできない仕事で、この配送は今年2月か3月にスタートさせる。
お客さんのニーズに応えていくためにもハイエース、2トン車の荷物案件もあり、1年~2年後に一般貨物運送許可を取得する意向だ。
目標は3PL全体の最適化だという。
「無駄な配送が絶対にある。上にいけば仕組みを作っている。配送するもっと前に改善し、無駄を削減したら皆が潤う」。
暇さえあれば経営に関する本を読む岡代表は現在34歳。「40歳で10億。物流で5事業にしたい」と夢は広がる。(2月3日号)
【写真】「今年も攻めていく!」と話す岡代表社員
トラック運送業界の専門紙「物流新時代」には、
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