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名古屋市市政資料館に行ってきた

NHK連続テレビ小説「虎に翼」のロケ地に使われたことで注目を浴び、2024年末の紅白で米津玄師さん歌唱の舞台にも使われた名古屋市市政資料館。
私も例に漏れずドラマで見て「なにここ素敵やん…!」と感じ、明治村と違って名古屋の中心からも近いので、次名古屋行ったら寄るぞと決めていてその機会が訪れたので行ってきた。

久屋大通駅から「Hisaya-odori Park(久屋大通公園)」という2020年オープンの公園一体商業施設を通りながら徒歩にて向かう。

栄のシンボル、テレビ塔

途中、愛知県議員会館と表札にあるレトロな洋館が。

いかにも古そう

1920年(大正9)年に建てられた旧大喜多寅之助邸で、今は県会議員の宿泊施設になってるとネットに書いてあった。見学したりはできなさそうなので門の外から眺めるのみ。

ついた!いい天気

平日昼間だが観光客がチラホラ。平日昼間だからこその小学生の団体さんもいた。
建物の目の前に、司法書士事務所が入った長屋が残っているのも味わいがすごい。この長屋はあえて残しているのか…?でも左のほうに入ってる事務所は現役事務所っぽい。

左側の建物も建築中だし、ここだけ時代が違ってて違和感すごい

入り口を入ると見覚えのある階段がお出迎え〜。

岐阜産の大理石を使用した階段。素敵!
元裁判所なのでステンドグラスは公平をあらわす天秤モチーフ。

1922年(大正11年)竣工。現存する最古の控訴院とのこと。控訴院てなんや?と調べたところ、現在の高等裁判所ということみたい。
翌年の1923年に関東大震災で煉瓦造りの建築が大ダメージを受けたので、それ以降煉瓦造りの大きな建物は少なくなったとか。そういう意味でもこちらの建築物は貴重らしい。

天井部分がまた綺麗

ウェディングフォトスポットとしても活用していて、この日も2組ほど見た。

3階部分には復元された会議室もある。

調度品をすべて創建当時の姿に復元。

明治憲法下の法廷(復元)。

とらつばでも見慣れた法服

昭和の初期に行われていた陪審制度の法廷(復元)

天井のステンドグラスが可愛い

常設展示室には色々な資料がある。

名古屋の近代建築マップとか
名古屋にあった建築物の模型。いとう呉服店はのちの松坂屋。
1937年の名古屋汎太平洋平和博覧会のポスター、かっこいい
廊下から中庭側を見る

建物の規模感や、中庭がある作り、現在各部屋を市民の集いのスペースとして貸し出してるところなど、山形県の文翔館(山形県旧県庁舎)に印象似てるな〜と思った。あそこは1916年(大正5年)竣工なので時代も近い。

ただ、文翔館と決定的に大きく違うのは1階部分。

2〜3階の階段と雰囲気がまるで違う。

1階はなんと留置所になっていた。裁判官、検事が取り調べのため、被告人などを一時的に留置しておくための場所ということだが、1階なのに地下っぽい。というか地下だと思った。

上の階段と比べると地味だけど、でもやっぱ優雅さある

雑居房の扉

のぞき穴の開け方もちょっと凝ってる
雑居房の中。正直、色味可愛くて好き。
独居房扉。
独居房〜独居房〜(by羅王)

なんか留置所、全般的にRがかっててまるっこくて可愛いんだよな。

壁のツートンがおしゃれ
手すり部分もまるっこくかわいい
丸いライトもインテリアとしてぴったんこ
1階の階段から入り口側をみたところ。

堪能したので外に出よう。
こんな素晴らしい建物が無料で自由に見学できます。入らなかったけど奥側にカフェもあった。

建物の正面には、公正な裁判を意味する神鏡と神剣を組み合わせた装飾がついている。

この名古屋市政資料館を目当てにやってきたわけだが、このへんは名古屋の近代化を伝える歴史遺産が多く残された「文化のみち」と呼ばれる場所であり、ほかにも気になる建物を回ってきたので、次はそれをまとめます。

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