日の出の宇治橋と饗土橋姫神社
冬至周辺の時期の日の出、伊勢神宮・内宮の宇治橋の中央あたりから太陽が昇ることはすっかり観光資源として定着したようで、今日もざっと見、300人以上のひとびとが宇治橋前に集結していました。
たいへん寒い中、むろんスマホやカメラを片手にしての日の出待ちです。
コロナ以前は、カメラマンによる脚立での場所取りとか、人が密集しすぎて参拝者が宇治橋に入れないといったトラブルも多発していました。
しかし少なくともこの日は、日の出待ちの人は右側に片寄るように指示があり、時々、柵からあふれて道路で待つ人たちは注意を受けていましたが、まあ、皆さんマナー良く待っていました。
7時30分ごろ、空はかなり明るいのですが、残念なことに雲が厚くて日の出は見えません。7時40分ごろになってやっとほんの一瞬、雲間から陽が差しました。
周囲から歓声が上がり、待ちに待った皆の手が一斉に伸びてスマホ撮影する様子は、これはこれで壮観でした。
しかし私が好きなのは、宇治橋から広場や道路ロータリーを挟んで反対側の駐車場の、さらに奥のほうに鎮座する、饗土橋姫(あえどはしひめ)神社です。
ここは宇治橋の守り神で、宇治橋を見守るようなやや小高い場所にひっそりとあり、境内にも陽が差して、宇治橋と大鳥居がちょうど逆光になって見下ろせます。
多くの人々が日の出を見ようと集まってにぎわっている様子もよくわかります。
こうした平和な光景は、宇治橋鎮守の橋姫神様としても気が休まるひと時なのかもしれません。ここは静か。